腎臓に良いドッグフードとは?おすすめランキングで徹底解説
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大切な愛犬には、いつまでも元気に長生きしてほしいもの。
愛犬が歳をとるにつれて、健康状態に不安を感じる飼い主さんも多いことでしょう。
腎臓病は、高齢の犬に特に多く見られる病気です。
腎臓病と診断された犬は症状の進行度合いによっては通常のドッグフードではなく療法食を進められるなど、食事制限がかかる場合があります。
一概に「療法食」といっても、商品ごとに主原料や配合はかなり異なります。
ドライライプのドッグフードや缶詰やパウチタイプのドッグフードまで、それぞれメリット・デメリットも存在します。
本記事では、腎臓病の愛犬でも食事の楽しみを失わないよう、また腎臓病の進行を抑えるだけでなくその中でも犬にとって消化しやすく身体に良いものを厳選し、ランキング形式でご紹介します。
腎臓ケア用のドッグフードは、調べてみると海外の商品も含めかなり多く存在します。
「ドッグフードを療法食タイプに変えたいが、選び方が分からない」「腎臓に良いドッグフードってどんなもの?」 そんな疑問を抱えている人は、この「おすすめの腎臓ケア用ドッグフード」の記事をぜひ参考にしてみてください。
犬が腎臓病になると、どんな症状が出る?
なにが原因で腎臓病になってしまうのか、また、腎臓病になるとどのような症状が出るかをご存知でしょうか?
犬の腎臓病は、慢性腎臓病と急性腎臓病の2種類。 慢性腎臓病は加齢・高血圧・肥満などが原因の場合が多く、数ヶ月から数年にわたり少しずつ進行します。
初期は無症状であることが多いため飼い主さんも気がつきにくく「発覚したときにはかなり病状が進行していた」ということも。
一度失われた腎機能は再生せず、病気の進行を遅らせたり症状を緩和させたりする治療が必要です。
急性腎臓病の原因はさまざまですが、犬にとって毒となるものの誤飲による中毒症状の場合が多いです。
ほかにも脱水症状・大量出血・細菌の感染などが原因で発症することも。 病名のとおり急激に病状が悪くなってしまうため、早急に対応しましょう。
元通り腎臓が回復する可能性もありますが、そのまま慢性腎臓病へ移行する場合もあります。
次に、それぞれの腎臓病の症状を紹介します。
あらかじめ症状を把握しておき、早期発見・早期治療に努めましょう。
慢性腎臓病の主な症状
多くの高齢犬が抱えている慢性腎臓病。 以下のような症状がないか、日々確認してあげましょう。
- 多飲多尿
- 尿の色が薄くなる
- 食欲不振
- 体重の減少
- 下痢・便秘
- 元気がなくなる
- 毛艶が悪くなる
- 口臭が強くなる
- 嘔吐
- 痙攣
嘔吐や痙攣は末期の症状といわれています。
尿の様子だけでなく毛艶や口臭なども変化がないか、普段から意識してみてくださいね。
急性腎臓病の主な症状
急性腎臓病は年齢に関わらず発症の可能性があるので、若い犬であっても注意が必要。
以下のような様子が見られたら、急性腎臓病の可能性が考えられます。
- 突然元気がなくなるなど、様子が変わる
- 食欲不振 呼吸が荒くなる
- 尿の量が減る、出なくなる
- 意識がなくなる
- 嘔吐
- 痙攣
急性腎臓病は、数時間のうちに一気に病状が悪化してしまいます。
命に関わる可能性もあるため、ただちに動物病院を受診しましょう。
関連記事:「犬の腎臓病について症状・原因・食事など徹底解説」
ドッグフードを切り替えて、腎臓ケアを行おう
愛犬が腎臓病と診断されたときには、まず何を行えばよいのでしょうか。
実際に愛犬が腎臓病になってしまった場合は、ドッグフードを腎臓ケア用の療法食に切り替えましょう。腎臓への負担を軽減するには栄養管理の徹底が必要であり、動物病院によっては、病院が推薦している腎臓ケア用ドッグフードを処方されることもあります。療法食は食事による腎臓への負担を軽減し、病気の進行を遅らせる作用があるので、なるべく早めに食事療法を開始することが重要です。
腎臓病の療法食は、通常のドッグフードに比べて腎臓の負担となるタンパク質・リン・ナトリウムの配合量を制限したものになります。とはいえ、この3種の栄養素は犬が生きていくために必要なものであるため、減らしすぎにも注意が必要。これらの栄養素の配分は非常に難しいため、手作りの腎臓ケア食を用意するのはかなり大変です。腎臓ケア用ドッグフードは、これらの栄養素バランスをうまく調整しており、ドッグフード単体でもバランスが取れるのが大きなメリットです。
また、腎臓の機能が低下すると老廃物のろ過が上手くいかず、体内に毒素が溜まってしまうため、食欲が減退します。
日によって、もしくは病気の進行度合いによって毒素の濃度は異なり、それに伴い食欲にムラが出ることも。食事をとれないと体力が落ちてしまうので、飼い主さんも不安を感じてしまうでしょう。腎臓ケア用のドッグフードは、食欲増進のため肉の香りが強く感じられるような工夫がされています。体の弱った犬でも食べやすいよう、ウェットタイプやペースト状のドッグフードなども販売されていますよ。
腎臓ケア用ドッグフードを選ぶときのポイント
いざドッグフードを切り替えようと思っても「どうやって選べばいいの?」「注意すべき点はあるのか?」など疑問も多いでしょう。
ここでは、腎臓ケア用のドッグフードを選ぶ際にチェックすべきポイントを詳しく紹介します。少しでも腎臓への負担を減らせるよう、適切なドッグフードを選んであげましょう。
タンパク質を抑える
タンパク質を過剰に摂取すると、腎臓へ負荷がかかります。
タンパク質は体内で分解される際に尿素や窒素などの老廃物が発生するのですが、腎機能が低下している場合、老廃物の量が多くなるとそれをろ過するため腎臓への負担がさらに大きくなってしまうのです。
腎機能の低下がさらに進むと、尿を十分に排泄できなくなり尿毒症を引き起こす可能性も出てきます。
ですが、肉・魚といったタンパク質は犬の体を作るうえで欠かせない栄養素であり、まったく口にしないわけにはいきません。必要最低限のタンパク質を摂取しつつ、高タンパクな食材は避けましょう。
ドライフードであればタンパク質が20%以下を目安に選んでみてください。
関連記事:「尿素や窒素を下げる食べ物で腎臓への負担を下げる!」
リンを抑える
リンは骨・歯などを作るために必要な栄養素ですが、血液中のリンの濃度が上がると腎臓病を進行させてしまいます。
腎機能が低下していると体内の余分なリンを分解できず、病状がより悪化することも。それだけでなく、リンの血中濃度が上がると骨が脆くなってしまうリスクもあります。しかし、タンパク質と同様にリンもまた完全に摂取を断つのは難しい栄養素です。
リンの含有量が少ない食材や、制限されたドッグフードを選んであげましょう。ドライフードの場合は、リンの含有量が0.2〜0.5%程度に調整されているものが理想です。
ナトリウムを抑える
犬に限らず、「塩分の摂りすぎは身体によくない」とのイメージを持っている人も多いでしょう。
ナトリウム(塩分)を多く摂取すると過剰なナトリウムを排出すべく腎臓が働き、これも大きな負担となります。血圧が上がることで腎臓のフィルターに圧がかかり腎臓病を進行させることにも繋がるため、摂取量には十分注意しましょう。
しかし、ナトリウムは不足しすぎると脱水症状を引き起こしたり腎臓の血流量を低下させたりと、かえって腎臓に負担がかかることも。まったく摂取しないのはかえって危険なため、適度なコントロールが重要です。ドライフードの場合は、ナトリウムの含有量は0.3%以下を目安に選ぶのがよいでしょう。
カリウムを抑える
カリウムとは、余計な塩分を体の外に排出して細胞内の浸透圧を調整する働きがあるミネラルの一種で、生命活動において非常に大切な役割があります。
勘違いされやすいのは、カリウム自体が腎臓に悪影響を及ぼすわけではなく、腎臓に障害があると、カリウムが尿として十分排泄されずに体内に蓄積してしまいます。血中のカリウム濃度が上がることで悪心・嘔吐・心臓の機能へ悪影響が出るため、血中カリウム濃度を正常範囲内に保てるよう、カリウムを抑える必要があるのです。
主原料をチェックする
ドッグフードを選ぶ際、原材料に何が使われているのか確認したことはありますか?
商品パッケージ裏面の原材料欄を見ると、様々な材料が使われていますよね。腎臓ケアフードは、タンパク質やリンが過多にならないよう成分が調整されていますが、主な調整方法としては、肉の量を減らして穀物や野菜などその他の材料を多く配合する方法が取られます。
この「その他の材料」が何かがとても大切です。
療法食に限らず多くのドッグフードで見かける、小麦粉、トウモロコシ(コーンスターチ)は犬にとっては消化が悪く、アレルギーなどを理由に避けられることが多い材料です。そのほかには、米・大麦・芋類・豆類などが多く使用されます。愛犬の体質に合わせて適切な療法食を選んであげましょう。
おすすめの腎臓ケア用ドッグフードランキング
療法食と聞くと「美味しくないのでは?」「店舗ではあまり見かけないし種類が少なそう」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、一般的なドッグフードと同様に、腎臓ケア用のドッグフード・療法食にも色々なバリエーションがあります。
ここでは、腎臓にとって重要なタンパク質・リン・ナトリウム・カリウム・アレルギー物質に着目した上で厳選した、おすすめの腎臓ケア用ドッグフードをドライフード・ウェットフードに分けてランキング形式でご紹介します。
「腎臓ケア用ドッグフードの成分をきちんと比較したい」
「療法食以外にも腎臓に良いドッグフードがあれば知りたい」
このような人は、ぜひ参考にしてみてください。
腎臓ケア用ドッグフード ドライフードベスト5
毎日の食事として、一般的に多くの方が与えているドライタイプのドッグフード。
ドライフードはウェットフードに比べて水分量が少ないため、パッケージ開封後も傷みにくく日持ちするのがメリットです。
まずは腎臓ケア用のドライフードをご紹介します。
【1位】Natural Harvest「キドニア」
総タンパク量とリンの含有量を制限し、腎臓への負担に配慮。
低リンかつグリシニンが豊富な大豆・鶏卵を使用し、必要なタンパク源を摂取できるよう調整されています。残された腎機能をサポートする豚腎臓・EPAが豊富な魚油・パパイヤ乾燥末などを配合しています。
原産国 | アメリカ |
原材料 | 白米・α化米・全粒大豆(グリシニン源)・グルコース・鶏卵・キャノラ油(ビタミンE・クエン酸で酸化防止)・ビートファイバー・フラックスシード・加水分解チキンエキス・硫酸カルシウム・ニシンミール・ベントナイト・プロバイオティクス(コアグランス菌・アシドフィルス菌)・塩化カリウム・イヌリン・オリーブオイル・DLメチオニン・豚腎臓、塩化コリン・酸化防止剤(ビタミンE・ローズマリー抽出物)・ビタミンC・トルラ酵母・魚油・ユッカ抽出物・ベータカロテン・硫酸亜鉛・ローズマリー・タウリン・硫酸鉄・ナイアシン・キチン・パパイヤ乾燥末・硫酸銅・クエン酸・硝酸チアミン・パントテン酸カルシウム・ビタミンA・酸化マンガン・塩酸ピリドキシン・セレン酸ナトリウム・リボフラビン・ビタミンD3・ビオチン・ビタミンB12・ヨウ化カルシウム・葉酸 |
成分値 | 粗タンパク質 15%以上・粗脂肪 10%以 上・粗繊維 3%以下、粗灰分 4.5%以下・水分 10%以下・カルシウム 0.60%・リン 0.30%・ナトリウム 0.11%・マグネシウム 0.09% |
粒の大きさ | 約0.9~1.0cm (厚み約0.5cm) |
内容量 | 1.36kg |
価格帯 | 3,740円 |
その他 | 鶏卵含む |
【2位】ボッシュ ハイプレミアム スペシャルライト
腎臓・泌尿器系・肝臓に配慮したドッグフード。
必要な栄養素は保ちつつタンパク質の含有量を制限しており、腎臓への負担を軽減できる総合栄養食です。商品名はライト=ダイエット食とありますが、リン・ナトリウム・マグネシウムといったミネラル分を制限しているので腎臓ケアフードして与えることが可能です。
原産国 | ドイツ |
原材料 | 米・大麦・鶏肉粉(7.5%)・動物性脂肪(鶏脂肪)・加水分解タンパク質(鶏肉)・亜麻仁・セルロースパウダー(天然抽出ブナの木由来)・魚油・炭酸カルシウム・エンドウ豆・塩化カリウム・酵母(ドライ、マンナンオリゴ糖0.1%・βグルカン0.06%)・ナチュラルザルツ(岩塩)・グリーンリップドマッセルエキス(0.1%)・チコリ(ドライ)、酸化防止に天然のαトコフェロール+ビタミンE+ビタミンC |
成分値 | 粗タンパク質 13.00%・粗脂肪10.00%・粗繊維 2.50%・粗灰分4.30%・カルシウム0.60%・リン 0.40%・ナトリウム 0.20%・カリウム 0.55%・マグネシウム 0.07%・ビタミンA 2,000I. U.・ビタミンD 31,200I. U.・ビタミンC 70mg |
粒の大きさ | 約10〜15mm |
内容量 | 1kg |
価格帯 | 2,300円 |
その他 | 鶏肉含む |
【3位】和漢みらいのドッグフード 特別療法食J(腎臓用)
89種もの和漢植物を配合した国産ドッグフード。
腎臓に負担がかかるタンパク質・リン・ナトリウムを制限しつつ、栄養不足には陥らないよう緻密な栄養バランスを実現。タンパク質・リンなどをただ制限するのではなく「どのような原材料を用いて制限するか」にこだわったドッグフードです。原産国 | 日本 |
原材料 | 生肉(鹿・魚)・大麦・玄米・国産雑節・サツマイモ・菜種油 ・胡麻・米ぬか・卵殻カルシウム・和漢植物【紅豆杉・ノコギリヤシ・ウラジロガシ・スピルリナ・南蛮の毛・山芋・スギナ・田七人参・朝鮮人参・当帰の葉,・紅花・八角・菊の花・ケイヒ・ウコン・オルニチン・DHA・亜麻仁・ジャバラ・チャーガ(シベリア霊芝)・霊芝・冬虫夏草・アガリクス・ハナビラタケ・プロポリス・クランベリー・ユーグレナ(ミドリムシ)・タモギタケ・マイタケ・カワラタケ・シロキクラゲ・山伏茸・メシマコブ・ガジュツ・キバナオウギ・ドクダミ・ハス胚芽・吉野葛・大棗(ナツメ)・サラシア・カミツレ・ハトムギ・大麦若葉・陳皮・延命草・枇杷の葉・黒豆・ザクロ・バイキセイ・麻(ヘンプ)・ニンドウ・タヒボ(紫イペ)・ヨモギ・菊芋・ケイ素(シリカ)・クマザサ・ヒハツ・クロガリンダ・ノニ果実・サンザシ・サンシシ・ライフクシ・モリンガ・ウイキョウ・生姜・チョウジ・ガイヨウ・板藍根・イチョウ葉・甜茶・桑の葉・クコの実(ゴジベリー)・エキナセア・MSM・赤ブドウ葉・杜仲の葉・ゴカヒ・蝦夷ウコギ・ギョクチク・グアバ葉・ケイケットウ・ブルーベリー・コラーゲン・緑イ貝・海藻(フコイダン)・イヌリン,セルロース】・サチャインチオイル・乳酸菌・オリゴ糖・グルコサミン・アルギニン・ヒアルロン酸・ロイシン・イソロイシン・バリン・リジン・メチオニン・タウリン・コリン・ビタミン類(E・B群・D3)・ミネラル類(亜鉛・鉄) |
成分値 | 粗タンパク質 18.0%以上・粗脂肪 6.9%以上・粗繊維 4.0%以下・粗灰分 6.0%以下・水分 10 .0%以下・リン 0.5%以上・カリウム 0.6%以上・ナトリウム 0.06%以上 |
粒の大きさ | – mm |
内容量 | 1kg |
価格帯 | 4,650円 |
その他 | 特になし |
【4位】FORZA10 フォルツァディエイチ リナール アクティブ 腎臓ケア
腎臓への負担を軽減するため、タンパク質・リンを制限。
さらに、カリウムとナトリウムの比率も調整しています。タンパク源には、加水分解された魚タンパクを使用し、腎臓への負担を軽減。健康な腎機能を維持するフィトケミカル成分も配合されています。
原産国 | イタリア |
原材料 | 米・ポテト・加水分解されたポテト・鶏脂肪・魚油・魚粉(ニシン)・ビートパルプミネラル(Ca・P・Na・K・Mg・Zn・Fe・Se・I・Cl・S・Cu・Mn)BioMOS(マンナンオリゴ糖)・FOS(フラクトオリゴ糖)・ユッカシジゲラ・DL-メチオニンコリン・ビタミン( A・D3・E・C・PP・ビオチン・B12・ パントテン酸・B2・B6・葉酸・B1・βカロチン)銅アミノ酸キレート・天然トコフェロールとローズマリー抽出物(酸化防止剤として使用)[ AFS ]加水分解された魚蛋白(タラ)・加水分解されたポテト・ミネラル(炭酸カルシウム・リン酸二塩基)・野菜エキス(マウス耳ヤナギタンポポ・ハギ・アメリカンクランベリー・ セイヨウタンポポ・ベアベリー) |
成分値 | 粗タンパク質 14%以上・粗脂肪 17%以上・粗灰分 4.4%以下 粗繊維 1.9%以下水分 9%以下 ・ミネラル カルシウム 0.7% リン 0.28% ・カリウム 0.7%・ ナトリウム 0.09% ・マグネシウム 0.09% ・ビタミンA 19.000UI/kg・D3 1.210Ul/kg・E 220mg/kg ・その他 Omega3 1.62%・Omega6 2.02% ・マウス耳ヤナギタンポポ 759mg/kg・ハギ 598mg/kg・アメリカンクランベリー・381mg/kg・セイヨウタンポポ 241mg/kg・ベアベリー 146mg/kg |
粒の大きさ | 6〜7mm |
内容量 | 800g |
価格帯 | 2,530円 |
その他 | 鶏肉含む・ポテトは高GIなので肥満気味の子はケア |
【5位】VetSolution腎臓サポート
タンパク質・リンを制限し、腎臓への負担を軽減した腎臓病専用のドッグフード。
老廃物の過剰な生成を抑制できるよう、栄養バランスが調整されています。さらに、尿のもとを作る糸球体の炎症を抑えるオメガ3脂肪酸を豊富に配合しており、腎臓の働きをサポートします。
原産国 | イタリア |
原材料 | 乾燥鶏肉・タピオカ・鶏脂・乾燥豆・ジャガイモ・乾燥魚・不溶性エンドウ豆繊維・カモ脂・乾燥ニンジン・サーモンオイル・乾燥リンゴ・乾燥パイナップル・ジャガイモタンパク濃縮物・ビタミン類・ミネラル類・キシロオリゴ糖(0.4%) ・タウリン・ユッカ・シジゲラ・緑茶抽出物(0.015%)・L-カルニチン・凍結乾燥メロン果実(SOD源0.005%)・酸化防止剤(ミックストコフェロール・ローズマリー抽出物) |
成分値 | タンパク質 22.0%以上・脂質 18.0%以上・粗繊維 7.8%以下・灰分 7.9%以下・水分 10.0%以下・カルシウム 153mg・カリウム 204mg・リン 77mg・マグネシウム 13mg・鉄 2.71mg・銅 0.31mg・亜鉛 3.83mg・クロール 0.08g・ナトリウム 0.02g・EPA+DHA 71.52mg・L-カルニチン 2.30mg・タウリン 63.86mg・アルギニン 0.37g・ビタミンA 460IU・ビタミンE 14.05IU・ビタミンD 325.54IU |
粒の大きさ | 約1cm |
内容量 | 400g |
価格帯 | 1,650円 |
その他 | 鶏肉・タピオカ・ポテト含む |
腎臓ケア用ドッグフード ウェットフードベスト5
香りが強く、食いつきに期待できるウェットタイプの腎臓ケア用ドッグフードは、食欲がないときでも、ウェットフードなら食べてくれるという犬も多いでしょう。食感も柔らかいものが多く、噛む力が弱くなってしまった高齢犬にもおすすめです。
ここでは、おすすめの腎臓ケア用ウェットフードを紹介します。
【1位】ヘルマン マトン・ディッシュ キドニーフィット(腎臓)
腎臓への負担を考慮した、低リン・低ナトリウムのドッグフード。 良質なマトン(羊肉)を主原料とし、腎臓に配慮しつつ美味しさもしっかりとキープしています。
イチョウの葉・ホーソンの実・マシュマロウの根の3種のハーブが腎臓・泌尿器の健康をサポートします。
原産国 | ドイツ |
原材料 | 羊(正肉)・白米・卵白・大麦・にんじん・りんご・鱈肝油・オオバコ・マシュマロウの根・ホーソンの実・イチョウの葉・卵殻パウダー |
成分値 | 粗タンパク質 7.1%・粗脂肪 6.1%・粗繊維 0.5%・粗灰分 0.9%・水分 70%・リン 0.08%・ナトリウム 0.05%・カリウム 0.12% |
内容量 | 120g |
価格帯 | 520円 |
その他 | 卵白含む |
【2位】ドッグスタンス療法食 腎臓ケア
鹿肉を使用し、安全性と美味しさを両立させた腎臓ケア用療法食。
ウェットフードならではの香りが食欲を刺激し、食いつきも抜群。「療法食は美味しくない」というイメージを覆すドッグフードです。腎臓への配慮もしっかりと考えられており、良質なタンパク源を使用しつつ低タンパクなレシピを実現。「食べてくれない」という悩みの解決に期待できるドッグフードです。
原産国 | 日本 |
原材料 | 押麦・鹿肉・豚レバー・豚脂身・白菜・にんじん・かぼちゃ・トマトピューレ・植物エキス醗酵液・亜麻仁油・ビール酵母・こんにゃく粉・卵殻カルシウム・大豆レシチン・魚油・硫酸マグネシウム・塩化カリウム・タウリン・粉末昆布・リン酸ナトリウム・グルコン酸亜鉛・セレン酵母・乳酸菌H61株 ・BioMaxH61A・クエン酸第二鉄・マンガン酵母・グルコン酸銅 ・ビタミンE・ビタミンD |
成分値 | たんぱく質 3.4%以上(15.1%)・灰分 0.9%以下(2.6%)・脂質 5.1%以上(22.4%)・水分 75.4%以下(0.0%)・粗繊維 0.9%以下(3.1%)・ナトリウム 0.04%(0.14%)・カルシウム 0.11%(0.41%)・リン 0.08%(0.30%)・カリウム 0.20%(0.70%)・マグネシウム 0.02%(0.07%) |
内容量 | 140g |
価格帯 | 990円(2袋) |
その他 | 特になし |
【3位】アニモンダ インテグラプロテクト ニーレン(腎臓ケア) 鶏/牛/豚
腎臓ケア用療法食の中では数少ない、牛肉を主原料としたドッグフード。
犬が好む味のため、腎臓病により食欲が落ちてしまった犬でも食いつきに期待できます。肉をメインにしつつもタンパク質とリンの含有量を制限し、腎臓に負担をかけにくい仕上がりです。
原産国 | ドイツ |
原材料 | 肉類(鶏・豚・牛)、油脂類・野菜(ポテト)・野菜副産物・ミネラル類・ビタミンD3 |
成分値 | タンパク質 6.6%、脂肪 16%、粗繊維 0.5%、粗灰分 1.3%、水分 73%、カルシウム 0.21%、リン 0.15%、ナトリウム 0.17%、カリウム 0.13%、リノール酸 2% |
内容量 | 150g |
価格帯 | 528円 |
その他 | 特になし |
【4位】ロイヤルカナン 食事療法食 犬用 腎臓サポート ウェット
リンの含有量を低減し、高消化性のタンパク質を配合。
独自の香り組成により犬が好む香りと食感を実現し、食欲を刺激します。腎臓病の犬は食が細くなってしまいがちですが、エネルギー含有量を調整しているため少ない食事量でも必要なエネルギーを摂取できます。
原産国 | オーストリア |
原材料 | 鶏肉・米・豚肉・コーンフラワー・サンフラワーオイル・米粉・セルロース・魚油・ビートパルプ・フラクトオリゴ糖・調味料(アミノ酸等)・マリーゴールドエキス(ルテイン源)・アミノ酸類(タウリン・メチオニン・グリシン)・増粘安定剤(増粘多糖類)・ゼオライト・ミネラル類・ビタミン類 |
成分値 | タンパク質3.4%以上・脂質7.0%以上・粗繊維2.0%以下・灰分1.9%以下・水分69.0%以下・ビタミンA 14,000IU/kg・D3 380IU/kg・E 430mgkg |
内容量 | 200g |
価格帯 | 5,587円(12個) |
その他 | コーンフラワー(トウモロコシ)含む |
【5位】ヒルズ 食事療法食 犬用 k/d ケーディー 腎臓ケア
リンの含有量を調整し、低ナトリウムを実現。
健康を保つために適切な量の良質なタンパク質を配合しつつ、過剰摂取にならないよう調整されています。また、オメガ3脂肪酸を配合しており、腎臓病の進行緩和に期待できるのも嬉しいポイントです。
原産国 | アメリカ |
原材料 | ポーク・コーンスターチ・チキン・動物性油脂・グルコース・亜麻仁・ビートパルプ・チキンエキス・魚油・セルロース・ミネラル類(カルシウム・ナトリウム・カリウム・クロライド・マグネシウム・銅・鉄・マンガン・亜鉛・ヨウ素)・アミノ酸類(スレオニン・タウリン・トリプトファン・メチオニン・リジン)・ビタミン類(B1・B2・B6・B12・C・D3・E・ベータカロテン・ナイアシン・パントテン酸・葉酸・ビオチン・コリン)・カルニチン |
成分値 | タンパク質 15.9%・脂質 25.9%・炭水化物(NFE) 49.0%・粗繊維 3.5%・灰分 5.7%・カルシウム 0.81%・リン 0.27%・カリウム 0.89%・ナトリウム 0.22%・マグネシウム 0.145%・タウリン 0.16%・ビタミンA 73881IU/kg・ビタミンC 102ppm・ビタミンD 749IU/kg・ビタミンE 932IU/kg・DHA 0.278%・オメガ3脂肪酸 2.59%・オメガ6 脂肪酸4.08%・ベータカロテン 1.69 ppm・カルニチン 746.5 ppm |
内容量 | 370g |
価格帯 | 7,260円(12個) |
その他 | コーンスターチ(トウモロコシ)含む・鶏肉含む |
愛犬が腎臓ケア用ドッグフードを食べてくれないときは?
「愛犬が療法食を食べてくれない」というのは、腎臓病の犬を支える飼い主さんの多くが抱えている悩みです。
腎臓病の症状のひとつに食欲減退があり、食が細くなってしまいがち。「なにも食べられないよりは……」と好きなものを与えたくなりますが、ものによってはより病状が悪化する可能性もあります。
ここでは、腎臓への負担を軽減しつつ食欲を取り戻す方法を紹介します。少しでも愛犬に食事を楽しんでもらえるよう、参考にしてみてくださいね。
お湯で少しふやかす
1番簡単なのが、お湯でふやかす方法。
ドッグフードをお湯で少しふやかすと香りが強くなり、食いつきがよくなる可能性があります。お湯の温度が熱すぎると火傷をしてしまったりドッグフードの栄養素が損なわれたりする可能性があるので、40℃前後のぬるま湯を使用するのがポイントです。実際に人間の手で触ってみて、熱すぎないか温度を確認してみましょう。
種類・フレーバーを変えてみる
もしかしたら、今のドッグフードの味・食感などが愛犬の好みではないのかもしれません。療法食にもさまざまタイプがあるので、違うフードに変えてみるのもおすすめです。ドライタイプのドッグフードを与えている場合は、香りの強いウェットタイプのドッグフードに変えると食いつきがよくなる可能性も。ドッグフードのフレーバーを変えてみるのもよいでしょう。数種類のドッグフードを日替わり・週替わりで与えると、食べ飽きも起こりづらいです。
食欲が落ちている場合は食べきれないこともあるため、なるべく小容量のドッグフードを数種類常備するのがおすすめ。ドッグフードは一度開封すると鮮度が落ちるのが難点です。小分けの食べきりサイズならいつでも新鮮なものを食べられるので、犬も喜んでくれるでしょう。
ウェットタイプのフードであれば、開封してすぐ小分けにして冷凍すれば愛犬の食欲に合わせて少しずつ与えることができますよ。
トッピングを加えてみる
どうしても食べてくれない場合は、ドッグフードに少量のトッピングをしてみましょう。なるべく腎臓に負担のかからない食材を選ぶのがポイントです。犬が好むチーズや肉は、リン・タンパク質を多く含むため避けましょう。
リン・タンパク質の少ないおすすめのトッピング食材には、以下のようなものがあります。
- さつまいも
- りんご
- ブロッコリー
食材を茹でると、生の状態よりもリンの含有量を少なくできます。療法食にトッピングを行う際は、必ずかかりつけの獣医師に相談してくださいね。
腎臓病の犬が食べてはいけないものとは?
これまでに、タンパク質・リン・ナトリウム・カリウムの摂取量に注意が必要なことをお話しました。しかし、具体的にどんな食材にその成分が多く含まれるのか、あまりイメージが湧かない人も多いのではないでしょうか。
ここでは、腎臓病の犬には向かないとされる食材とその理由を解説します。
健康な犬であれば問題ないものでも、腎臓病の場合は負担となり、病状が悪化してしまう可能性も。控えるべき食材を把握し、安心して食べられるドッグフードを選んであげてくださいね。
鶏・牛などの肉類
多くの犬が好む肉類。鶏・牛などはドッグフードの原材料にもよく用いられますが、高タンパクな食材のため注意が必要です。特に鶏むね肉、牛の赤身肉には多くのたんぱく質が含まれ、過剰に摂取すると腎臓への負担が大きくなります。タンパク質は犬の健康に欠かせない栄養素でもあるので、完全に取り除くことは不可能ですが、摂取量や部位には十分気をつけましょう。
鮭・マグロなどの魚類
鮭・マグロなどの魚類も、ドッグフードの原材料として用いられることが多い食材です。そのため、「犬の体によいもの」とのイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。しかし、魚類はリンを多く含むため腎臓病の犬にとっては注意が必要。リンの摂取量が多くなると、さらに腎機能を低下させるリスクが上がってしまいます。
牛乳・チーズなどの乳製品
牛乳やチーズなどの乳製品は、タンパク質とナトリウムを多く含むため腎臓病の犬には不向きです。特に牛乳は液体なので、食欲が落ちているときに与えたくなる飼い主さんも多いでしょう。ですが牛乳はナトリウムを多く含み、過剰摂取すると血圧が上昇し腎臓に負担がかかります。また、多くの犬が好むチーズは高タンパクな食材であり、こちらも摂取量が多すぎると腎臓への負担が大きくなります。
腎臓病の犬のドッグフード・食事にまつわるQ&A
ドッグフードは毎日食べるものだからこそ、「この場合はどうしたらいいの?」とさまざまな疑問が湧いてきます。「愛犬のために」と、腎臓病について勉強して色々なことをしてあげたくなりますが、ネットには様々な情報が多く存在しているので、調べれば調べるほど飼い主さんの悩みが深くなってしまうこともあるでしょう。
ここからは、腎臓病の犬のドッグフードや食事に関するよくある質問にお答えしていきます。ぜひ迷ったときの参考にしてみてください。
Q.腎臓ケア用ドッグフードは手作りできる?
大切な愛犬のために「手作りのドッグフードを与えてあげたい」と考える飼い主さんも多いでしょう。確かに、添加物を使わない手作りフードは体に優しいイメージがありますよね。ドッグフードを作るには、獣医学やペット栄養学などの専門的知識が必要となります。さらに、腎臓ケア用のドッグフードは栄養の配分が非常に複雑なため、手作りするのはかなり難しいです。手に入れられる食材にも偏りが出ることも考えられますので、手作りの腎臓ケア用フードを与え続けることは控え、かかりつけの獣医師の指示のもと療法食を食べさせてあげることをおすすめします。
Q.腎臓病の犬に、おやつは与えてもよい?
腎臓病により食事制限が続くと、「たまには好きなおやつを食べさせてあげたい」と感じるでしょう。ですが、腎臓ケア用のドッグフードを食べている場合は、基本的にはおやつは与えないことが望ましいです。それでもおやつを与えたい場合は、肉類を原料とするジャーキーやガムなどは避けましょう。肉は高タンパクな食材のため、腎臓により負担をかけてしまいます。ドッグフードを食べてくれないなどの理由でどうしても与えたいときには、必ずかかりつけの獣医師に相談してみましょう。
食物繊維が豊富でカロリーの高いサツマイモは、食欲が落ちている犬にも比較的与えやすい食材です。ですが、腎機能が低下していると、サツマイモに含まれるカリウムが体に蓄積し低血圧や不整脈を引き起こすおそれも。
いずれの場合も自己判断ではなく、獣医師と相談のうえ検討してみてくださいね。
Q.ドッグフードを切り替えるほかに、できることはある?
食事に気を配るほか、腎臓病の犬には水分補給も非常に大切です。水分不足にならないよう、いつでも新鮮な水が飲める環境を整えてあげましょう。腎臓病が進行するにつれて尿の濃縮能力が低下していき、必要以上に尿を排泄してしまいます。飲み水だけで十分な水分補給ができないときは、点滴治療が必要になる場合も。健康な犬にとっては問題のない量の水を飲んでいたとしても、腎臓病の犬だと脱水症状になってしまうおそれもあるので、日頃から十分な水分を補給できるようにしましょう。
適切なドッグフードを選んで、腎臓への負担を軽減しよう
高齢になるにつれて、発症のリスクが上がる腎臓病。栄養管理は重要ですが、ドッグフードが口に合わず食事を楽しめないと、愛犬にとってもストレスになります。特に慢性腎臓病の場合は、発症後は一生付き合っていく病気です。腎臓に気を配りつつも、愛犬の好みに合ったフードを食べさせて、ストレスを減らしてあげたいですよね。
本記事を参考にしながら獣医師とも相談し、美味しい腎臓ケア用ドッグフードを探してみてください。