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犬の分離不安とは?原因・チェック方法・症状など徹底解説

#健康

ただの寂しがり屋ではない分離不安症。じっくり根気強く治療しよう。

「分離不安症」という病名を聞いたことはありますか?飼い主さんが居ないことに極度の不安を感じる「心の病気」のひとつであり、どのような犬にも起こりうる病気の一種です。

「うちの子、すごく寂しがり屋で……」と感じている場合は、もしかしたら分離不安症を発症しているかもしれません。本記事では、犬の分離不安症の原因やチェック方法・予防法などを徹底解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

犬の分離不安症とは?

犬の分離不安症とは?

分離不安症とは、さまざまな動物に起こりうる不安障害のひとつ。飼い主さんと離れることに過度な不安を感じ、問題行動を引き起こしたり心身ともに不調をきたしたりする、心の病気です。

本来、犬は群れで行動する動物です。しかし、一般家庭で家族の一員として暮らすようになった現代では、犬同士の群れではなく人間の飼い主と暮らすことが一般的になりました。

飼い主が出かける際にはひとりでお留守番をしないといけないことも多く、本来の犬の習性とは反したシチュエーションも数多く存在します。飼い主への依存心が強いと、ひとりになった際に「飼い主さんが戻ってこないかも」という不安から、パニック状態に陥ってしまうのです。

もしかして分離不安症?気になる症状チェックリスト

もしかして分離不安症?気になる症状チェックリスト

お留守番のたびに愛犬が大騒ぎし、「もしかして、うちの子分離不安症では?」と感じている飼い主さんも多いのではないでしょうか。ここでは分離不安症の代表的な症状を解説します。愛犬に当てはまる部分がないかチェックしてみましょう。

理解しておきたいのは、分離不安症と寂しがり屋は違うということ。寂しがり屋の犬は、飼い主さんが出かける際には大騒ぎしますが、その後はすぐに大人しくなります。

一方、分離不安症の犬は、飼い主がいなくなってから30分前後でその症状が現れます。ペットカメラを設置するなど、飼い主さんが不在時の様子を確認するのがおすすめです。

お留守番中の症状

飼い主さんの留守中に以下のような症状が見られる場合には、分離不安症の可能性が考えられます。

  • 下痢・嘔吐
  • 粗相
  • 食欲不振
  • 部屋を荒らす
  • 家具・ものを壊す
  • 長時間吠え続ける
  • 自分の足を噛む

普段は元気なのに飼い主さんがいないときまって体調を崩したり、毛が抜けるほど自分の足を噛んだり舐めたりしてしまう場合は、分離不安症の可能性が考えられます。

飼い主さんの帰宅時・在宅時の症状

分離不安症の症状は、飼い主さんの帰宅時や一緒にいるときにも現れます。

  • 飼い主さんの帰宅時、興奮して粗相をする(いわゆる「うれション」)
  • いつも飼い主さんについて歩く
  • 飼い主さんがトイレ・お風呂に行くと吠える

常に飼い主さんにそばに居たがり、少しでも離れるとパニック状態になるのも、分離不安症の特徴です。

犬が分離不安症になってしまう原因

犬が分離不安症になってしまう原因

心の病気のひとつである、分離不安症。いったい、何が原因で分離不安症を引き起こしてしまうのでしょうか。

一般的に、分離不安症は過去の経験や育った環境が大きく影響しているといわれています。ここでは、犬が分離不安症になってしまう原因について解説します。

過去のトラウマ

過去にお留守番中に怖い思い・不快な思いをしたことがある場合、その経験がトラウマになることも。

  • 大きな物音がした(雷鳴や雨音など)
  • 長時間のお留守番で、空腹感を味わった
  • 飼育放棄・遺棄された経験

「ひとりになったら怖い思いをする」という不安から、分離不安症を発症します。過去に飼育放棄や遺棄の経験がある犬は「留守番(飼い主が必ず戻ってくる)」ということが分からずに不安を覚えてしまいます。子犬の頃の社会化不足が原因となることも。

環境の変化

引っ越しなどの環境の変化も、分離不安症の原因であるといえます。新入りの犬がやってくる・飼い主さんに子供が生まれるなど家族が増えることにより、「自分を見てもらえない」という不安が強くなることも。また、飼い主さんのライフスタイルが変わったことでお留守番の時間が増えた場合も、寂しさや不安を感じやすくなります。

加齢や病気

愛犬が歳をとるにつれて、甘えん坊になっているように感じたことはありませんか?加齢により、視力・聴力・嗅覚などが衰えていくことで不安を感じるようになり、飼い主さんへの依存心が強くなる子は多いです。若い犬であっても、病気により身体の機能が低下していると不安を感じやすくなります。

コミュニケーション不足

飼い主さんと愛犬のあいだでコミュニケーションが十分にとれていないことが、分離不安症の原因になっているケースも。飼い主さんによく怒られる・無視される状況が続いたり、あまり遊んでくれない場合には寂しさや疎外感を感じているかもしれません。

飼い主さんへの依存

適度なコミュニケーションは必要ですが、構いすぎるのはNG。愛犬が「構って!」「遊んで!」と要求するたびに応えていたり、いつでも一緒にいたりすると自立心が育ちません。適度な距離感を保ち、ときには愛犬にひとりで遊ばせることも重要です。

愛犬が分離不安症になった際の治療方法

愛犬が分離不安症になった際の治療方法

身体の病気の場合は投薬などの治療を行いますが、分離不安症はどのような治療を行うのか、イメージが湧きにくいですよね。犬の分離不安症の治療方法は、行動療法と薬物療法の2種が挙げられます。具体的にどういった治療を行うのか解説するので、参考にしてみてください。

行動療法

分離不安症の主な治療方法は、行動療法です。動物行動学に基づき、獣医師と飼い主さんで協力しながら問題行動の改善を目指します。

犬の性格に合わせて治療方針を獣医師と相談し、愛犬に対してトレーニングを行います。分離不安症に特化した専門的な治療を行っている動物病院もあるので、ぜひ利用してみてくださいね。

注意したいのは、分離不安症の治療そのものを行うのは、獣医師ではなく飼い主さん自身だということ。獣医師は犬の問題行動の原因を特定し治療法を提案しますが、愛犬との関係を築くのは飼い主さんの役割であり、根気強く愛犬と向き合う必要があります。

薬物療法

不安を和らげるため、精神安定剤や抗不安薬が処方されるケースもあります。GABAやテアニンなどストレス抑制効果に期待できるサプリメントを使用したり、嘔吐の症状がひどい際には、制吐剤が処方されたりすることも。

薬物療法は一時的な症状改善には有効ですが、根本的な解決にはつながりません。行動療法をメインに行いながら、獣医師と相談のもと状況に合わせて薬物療法も取り入れていくのがよいでしょう。

愛犬が分離不安症になった際の対処法

愛犬が分離不安症になった際の対処法

愛犬が分離不安症と診断された際は、どのように対処すべきなのでしょうか。分離不安症を改善するには、飼い主さんが根気強く愛犬と向き合い、少しずつ自立を促す必要があります。ゆっくりと時間をかけて、症状の改善を目指していきましょう。

短時間からお留守番のトレーニングを

まずは「飼い主は必ず戻ってくる」と、愛犬に覚えてもらう必要があります。短時間から、以下の手順でお留守番のトレーニングを行いましょう。

  1. 愛犬に声をかけず、部屋を出る。
  2. 数分間、愛犬ひとりで過ごさせる。
  3. 部屋に戻った際に静かにしていたら、しっかり褒める。

数十秒などの短い時間から練習したり、部屋から出ずに少し距離を取る程度からスタートしてもOK。慣れてきたら時間を延ばしたり、距離を遠くしたりして少しずつ慣れさせていきましょう。愛犬が吠えたり騒いだりしても、決して声をかけないのがポイントです。

また、飼い主さんが鍵を持つ・上着を着るなど特定の動作を見せると、パニックを起こす犬も。そんなときは、あえて愛犬の予想と反した動きをするのもおすすめ。鍵を持ってイスに座る、上着を着ても出かけないなど、愛犬にとって恐怖となっているルーティンを崩してみましょう。

あえて無視をする

愛犬が鳴いていると「どうしたの?」と、つい声をかけていませんか?長時間吠えていると「静かに!」叱ってしまうこともあるかもしれません。

愛犬がなにかを要求しているとき、声をかけてしまうと「鳴けば構ってくれる」と認識してしまいます。愛犬が吠えはじめたらあえて無視をし、静かになるまで待ちましょう。

静かになったタイミングで名前を呼んだり頭を撫でたりして、たっぷりと褒めてあげてくださいね。無視するのは心が痛みますが、愛犬のためだと思って根気強く取り組みましょう。

お留守番前に運動をさせる

お留守番の前には長めに散歩に行ったり、ボール遊びを行ったりして、少し疲れさせておくのもおすすめ。飼い主さんが出かける頃に眠気を感じはじめると、お留守番の時間の大半を寝て過ごせます。寂しさを感じる間もなく「起きたら飼い主さんが帰ってきていた」というシチュエーションが理想です。

分離不安症の予防法

分離不安症の予防法

分離不安症は症状の改善には時間と根気が必要であり、発症しないに越したことはありません。愛犬に辛い思いをさせないためにも、あらかじめ予防法を知っておきたいですよね。愛犬との関係や飼育環境を整え、発症を防ぎましょう。

必要以上に構いすぎない

愛犬とはずっと一緒にいたいものですが、必要以上に構いすぎるのはおすすめできません。なにかを求めるようにそばに寄ってきた際、毎回構っていると、愛犬は「飼い主は自分のいうことを聞いてくれる」と認識します。愛犬に声をかけない・構わない時間を意識的につくり、ひとりでも落ち着いて過ごせるよう適度な距離感を保ちましょう。

外出時・帰宅時は、さりげなく

外出前・帰宅時に過剰にスキンシップを取ると、お留守番の際の寂しさを助長します。「ひとりにさせてごめんね」という気持ちからつい声をかけてしまいますが、この行動により「お留守番=特別なこと」と認識してしまうのです。

さりげなく家を出て「気がついたら飼い主さんがいなくなっていた」というシチュエーションを作りましょう。帰宅時もすぐには声をかけず、愛犬の興奮状態が収まってからコミュニケーションを取ってください。「お留守番は自然なことである」と覚えてもらうため、申し訳なさそうな態度を見せないのがポイントです。

お留守番時の環境を整える

お留守番の際、寂しさ・退屈さを軽減する環境を整えておくことも重要。長時間遊べる知育トイや、飼い主さんの匂いがついた毛布などを与え、少しでも安心して過ごせるようにしましょう。

お留守番中に不快な思いをすると、分離不安症を引き起こすリスクが高まります。快適に過ごせるよう室温管理を徹底し、やむを得ず長時間の外出になる場合は自動給餌器を使うなど、空腹を感じにくいよう工夫してあげてくださいね。

愛犬が分離不安症になった際の注意点

愛犬が分離不安症になった際の注意点

分離不安症は、主に環境や飼い主との関係性が原因で起こる、デリケートな病気です。そのため愛犬と接する際には、飼い主さん自身も行動に注意を払う必要があります。「愛犬のために」と思ってとった行動が逆効果に……ということもあるので、注意点をしっかり把握しておきましょう。

叱ったり罰を与えたりしない

愛犬がお留守番中に粗相をしたり家具を壊したりしていると、叱ってしまうこともあるでしょう。しかし、分離不安症の場合、叱るのは逆効果。

問題行動を起こしている愛犬はパニック状態であり、自分で行動をコントロールできません。叱ると愛犬を追い詰めてしまい、症状をより悪化させるおそれがあるので注意しましょう。

新しくペットを迎え入れるのは避ける

「寂しがっているから」と新しいペットを迎え入れるのは避けましょう。分離不安症の愛犬が寂しさを感じている対象は、飼い主さんです。ほかのペットを迎え入れても寂しさは解消されず、新入りが来ることで「自分を見てもらえなくなる」と余計に不安を煽ってしまうおそれがあるので注意しましょう。

飼い主さんが愛犬に依存してしまうケースも

飼い主さんが愛犬に依存してしまうケースも

ここまで、愛犬が飼い主に依存するケースについて解説しました。しかし、逆に飼い主側が愛犬に依存することが原因で、分離不安症を発症することも。

室内飼育が主流となりつつある現代では、愛犬と飼い主が一緒にいる時間が増えています。特に近年はリモートワークも取り入れられ、愛犬と飼い主の距離がより一層近くなりました。

愛犬との時間は人間にとっても幸せなものであり、ついずっと撫でたり抱っこしたりと、過剰にスキンシップを取ってしまいがちです。こういった行動が分離不安症を加速させるおそれがあります。愛犬のためにも、意識的に離れる時間を設けるようにしましょう。

犬の分離不安症にまつわるQ&A

犬の分離不安症にまつわるQ&A

ここまでの内容から「もしかして、これも分離不安症の原因?」と、アレコレと疑問が湧いてくる人も多いのではないでしょうか。ここでは、分離不安症にまつわるよくある質問に回答します。

愛犬と一緒に寝るのはダメ?

愛犬と眠るのは、飼い主さんにとっても癒やしの時間ですよね。しかし、夜寝るときも常に飼い主さんにべったりの状態を許してしまうと、愛犬の自立心を養うことができません。

愛犬との信頼関係を築けていない段階で一緒に寝てしまうと「自分は飼い主さんと同等の立場である」と認識し、ワガママに育ってしまうリスクもあります。愛犬はクレートや犬用のベッドで寝かせ、別々に寝るようにしましょう。

分離不安症になりやすい犬種はあるの?

分離不安症は、育った環境の影響が大きいといわれています。犬種によって性格の傾向はあるものの「この犬種は分離不安症になりやすい」ということは、特にありません。生活環境を見直し、愛犬と飼い主さんの信頼関係をしっかり築くことで、分離不安症の予防・改善につながりますよ。

ただの寂しがり屋ではない分離不安症。じっくり根気強く治療しよう。

ただの寂しがり屋ではない分離不安症。じっくり根気強く治療しよう。

大切な愛犬がパニックを起こしていると、飼い主さんもどんどん不安になってしまいますよね。分離不安症はどの犬にも起こりうる病気であり、悩んでいる飼い主さんは世界中に数多く存在します。

「私が悪いのかな」と自分を責めたり抱え込んだりせず、専門の動物病院やトレーナーの力も借りて、少しずつ改善を目指していきましょう。

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