子犬のワクチンスケジュールを管理しよう!種類や回数、費用について解説
#健康
子犬を飼い始めると、適切な時期に忘れずにワクチンを接種することが必要です。
義務付けられているワクチンに加え、推奨されているワクチンなど種類が様々であるため、費用なども抑えたうえでワクチンのスケジュールを立ててみましょう。
今回はワクチン接種が2回のパターンと3回のパターンにおいて、スケジュールなどを確認していきます。
子犬の頃のワクチン接種が大切な理由
生まれて間もない子犬は、お母さん犬の母乳に含まれる免疫抗体により、体を病気から守ることができます。
この免疫抗体は生後6週目ごろから少しずつ減っていき、12~14週目を迎える頃には完全になくなってしまいます。
このころ、子犬自身が免疫抗体を作れるようにもなります。
しかし、感染症にかかるリスクは出てきてしまうため、ワクチンが重要といわれているのです。
ワクチンは、免疫抗体が減少し始める6週目ごろから14週目までの間に、適切な日数を空けつつ2、3回の接種が必要となります。
2回の場合も3回の場合も、最終に打ったタイミングを12~14週になるようにするのがポイントです。
子犬のワクチンスケジュール~2回接種の場合~
子犬の頃から始まるワクチン、愛犬の健康維持のためスケジュールを確認しておきたいです。
まずは、2回接種の場合のスケジュールについて見てみましょう。
- 1回目・・・8週~9週
- 2回目・・・12~14週
ワクチンは、子犬の体調の良いときに打つのが基本となります。
よって、体調を崩した関係で接種できなかった場合などで2回目を打つのが12週~14週になったときは、2回で終了するという流れになります。
2種~11種までの混合ワクチンがあるなか、子犬の頃はできるだけ体に負担がかからないものを選ぶようにしましょう。
最高でも5種程度に抑えて、接種後も子犬の様子を慎重に見ておくことが大切です。
ワクチンの費用はどれぐらいの種類混合されているかによって異なりますが、混合5種の場合であれば5,000円~7,000円くらいと思っておくと良いでしょう。
合計2回接種するとなると、最大15,000円程度の費用が必要となります。
動物病院によってワクチンの費用や用意してある混合ワクチンの種類が異なるため、獣医さんと相談しながら決めていくと安心でしょう。
子犬のワクチンスケジュール~3回接種の場合~
続いて、3回接種する場合のワクチンスケジュールを見ていきます。
1回目を早い段階で終わらせ、合計3回受けるという流れになります。
- 1回目・・・6週目
- 2回目・・・9週目
- 3回目・・・12~14週
費用は、上記2回接種の例を挙げると、合計20,000円ほどかかるといえます。
ただし、混合ワクチンの種類や動物病院によっては費用が異なるため、詳細を確認する必要があります。
ペットショップやブリーダーから子犬を自宅に迎えるとき、どのタイミングで1回目のワクチンを接種しているかを確認しておきましょう。
1回目のタイミングにより、2回接種となるか3回接種となるかが分かれてきます。
子犬の生活環境に合わせワクチンの種類を選ぶことも大切
ワクチンは数種類が混合となっているもののなかにも、様々な種類があります。
狂犬病ワクチンは義務となっていますが、その他のワクチンやコアワクチンやノンコアワクチンと呼ばれ、状況に応じて接種するようにといわれています。
どのワクチンを受けるべきか悩む飼い主さんが多いなか、子犬の生活環境に合わせて適切なワクチンを受けられるようにしましょう。
たとえば、コアワクチンは犬ジステンパーや犬パルボウイルスなどの病気を予防できるワクチンです。
義務付けられてはいないものの、接種することが強く勧められています。
また、ノンコアワクチンに関しては、地域で流行している病気があるとき、飼育環境において感染する可能性があると考えられるときに接種しておくと安心なワクチンになります。
混合ワクチンを選ぶ際は、どのような種類が含まれているか確認し、飼い主さんが判断することが大切なのです。
子犬のワクチン接種、気を付けるべきこととは?
子犬のうちにすべきワクチンは、スケジュールによって受けるタイミングや回数が異なります。
スケジュール通り受けられるよう子犬の健康管理をするのが飼い主さんの役目でもありますが、接種する際の注意点についても理解しておく必要があります。
注意点はいくつかあるため、細かい部分にも注目しながら愛犬の体に異変が起きていないか見てみてください。
- ワクチン接種のときに病気にかかっていたり、薬を服用している場合はかかりつけの獣医さんに相談する
- 接種後、24時間以内に現れることの多い副反応についてよく様子を見る
- 接種後は、子犬を興奮させるようなことは避け、激しい運動は控える
- 接種後1週間はシャンプーを控える
- 接種のタイミングは、予定のない午前中がおすすめ(万が一調子が悪くなったとき病院に相談することができるため)
- 食べ物のアレルギーがあるとき、過去の副反応の有無などを獣医師に伝える
- 接種前の子犬の体調チェックを怠らないように(熱はないか、興奮していないか、体に寄生虫はついていないかなど)
ワクチン接種日が近づいてきたら、子犬の体調にいつも以上に敏感になり、調子が悪いところがないか確認するようにしましょう。
細かいことに気を付けながら、獣医師さんの判断のもと、安心してワクチンを受けられるようにするのが理想的です。
子犬のワクチンスケジュールは早めに確認し、体調管理を心がけよう
子犬のときには、適切な時期のワクチン接種が必要です。
受けるタイミングによって2回と3回のパターンがあり、どちらを選ぶにせよ、ワクチン接種に向けて体調を整えることが大事です。
愛犬が感染症などにかからないよう、飼い主さんの責任としてワクチン接種の予定を立ててみましょう。
ワクチン接種やスケジュールに関して疑問があるときは、かかりつけの動物病院に相談し、アドバイスをもらうことも可能です。