犬のフィラリア予防は必須なの?薬の副作用は?万が一感染してしまったらどうすればいいか解説
#健康
犬を飼っている人の多くが知っているであろうフィラリア、感染を予防するために薬を利用するのが一般的となっています。
では、犬のフィラリア予防は必須のものなのでしょうか?
薬による副作用が気になっている飼い主さんもいることでしょう。
ここでは、フィラリア予防について、その必要性や薬の副作用、万が一感染してしまったときの対処法などについて解説していきます。
犬のフィラリア予防は必須?
犬を飼うとき、もしくは飼っているとき、フィラリアという言葉を耳にすることが多いです。
フィラリア症は蚊に刺されることで感染する病気であり、犬の心臓などに寄生します。
その結果、咳や息切れ、疲れやすいといった症状が現れ、重度の場合はフィラリアが心臓の弁に絡まることで死に至ることもあるので注意が必要です。
そのようななか、フィラリア症はきちんと予防することで100%防ぐことができる病気ともいわれています。
定期的に投薬を行ない、感染を予防していきます。
投薬は、蚊が発生しやすい春から冬にかけての間行なうのが一般的です。
飲み薬だけでなく、注射でフィラリアを予防することも可能です。
錠剤、チュアブル錠、滴下薬と飲み薬にも種類があるため、愛犬に合った方法でフィラリア予防をすることができます。
正しく予防しておくことで防げる病気であるため、愛犬がフィラリア症にかかってしまわないよう飼い主さんがすべきことともいえるでしょう。
近年、インターネットでフィラリア予防薬を購入できるとしているサイトが見られますが、やはりかかりつけの動物病院に相談し診察を受けた上で処方してもらうようにしてください。
フィラリア予防薬の副作用について
フィラリア予防薬には、いくつか種類があります。
愛犬にとって服用しやすい方法を選ぶのが望ましく、嫌がらずに飲んでもらうことできちんとした効果が期待できます。
そのようななか、フィラリア予防薬には副作用が起きることもあるとされているので、その詳細について確認しておきましょう。
急性アレルギー(アナフィラキシーショック)
フィラリア予防薬に限ったことではなく、どの薬や注射などによっても起こり得る副作用の一つがアナフィラキシーショックです。
摂取してから間もなく症状が現れることが多く、ぐったりしたり、いつもと様子が違う、けいれんするなどの異変が見られます。
そのような場合は、すぐに動物病院に連絡し診察を受けるようにしましょう。
その他の副作用
アナフィラキシーショックの他に、次のような副作用が現れることもあります。
- 下痢
- 嘔吐
- 食欲がない
- よだれが増える
- 元気がないなど
犬の体調や体質によってどのような副作用が起きるか断定できません。
そのため、フィラリア予防薬を飲むときは、飼い主さんが一日そばにいてあげられる日にすると安心です。
万が一体調に異変が現れたとき、速やかに対応することができます。
犬も飼い主さんがそばにいてくれると安心できるはずなので、フィラリア予防薬の投薬を行なう日は予定を空けておくと良いでしょう。
万が一フィラリアに感染してしまったら
蚊が多い季節、普段の散歩や公園での遊びなどによってフィラリアに感染してしまうこともあります。
事前に予防しておくことで防げる病気ではありますが、万が一感染してしまった場合、どのような症状が現れるのでしょうか?
治療法についても見てみましょう。
フィラリア感染による症状
フィラリアに感染すると、完全には治すことができません。
感染された臓器は、元の状態に戻ることができないのです。
そのため、治療を継続していく必要があります。
フィラリアに感染すると、次のような症状が現れることが多いです。
そして、症状が現れる頃には末期であり、初期の段階ではほとんどが無症状であるという点にも注意が必要です。
日々の健康チェックを怠らず、愛犬に異変が起きていないか確認することも大切といえます。
- 咳
- 元気がなく、ぐったりしている
- 散歩を嫌がるようになった
- 腹水が溜まりお腹が膨れている
- 血尿が出る
フィラリア感染が確認されたら動物病院で適切な治療を
愛犬がフィラリアに感染しているとわかったら、動物病院で適切な治療を受けましょう。
犬の年齢や感染しているフィラリアの数などから、それぞれの犬に適した治療を行なっていきます。
ここでは、どのような治療法があるのかご紹介しましょう。
- 外科手術・・・若い犬や体力のある犬の場合、麻酔をして行なうことが可能。
寄生しているフィラリアをつり出す処置を行なう。 - 駆除薬を投与・・・事前に寄生している数を調べた上で慎重に進める必要がある治療法。
現在では駆除薬を使って治療を行なう動物病院が減っている。 - 長期間にわたって予防薬を投与・・・寄生しているフィラリアの数が少なく症状も出ていない場合は、長期間予防薬を投与し、自然にフィラリアが減るのを待つ。
愛犬の体調や体質、年齢などから、獣医師が適切な治療法を提案してくれます。
また、フィラリア症は、犬だけでなく人にも感染する病気です。
少ないながらに人も感染する病気であるため、愛犬を守ると同時にフィラリアの知識を得ておきましょう。
人が感染した場合は、ほとんどが無症状です。
しかし、咳や呼吸困難、腰痛などの症状がみられ、まれにリンパ系が大きなダメージを受けることがあります。
犬同様、私たち人間もフィラリアには注意が必要といえるでしょう。
愛犬を守るためフィラリア予防を始め、予防を継続するよう努めよう
フィラリアは、飼い主さんが適切に予防を始めることで防げる病気となっています。完治するのが難しい病気でもあるため、感染しないよう予防を行なうことが大切です。
一方、薬の副作用も0ではないため、愛犬の体調を考えたうえで、獣医師と相談し投薬を始めると良いでしょう。
フィラリアは、人にも感染する病気です。
犬も人もかからないようにするため、早めの予防を心がけましょう。