飛行機に犬は乗せられる?国内線か国際線、手荷物か客室など条件で異なる対応について解説
#暮らし
ペットとして私たちに近い存在となっている犬、引っ越しや旅行などであっても一緒に行動するという人が多いでしょう。
移動手段にはいろいろな種類がありますが、その一つに含まれる飛行機について、今回は解説していきます。
飛行機に犬を乗せることができるのか、ペットの扱いや条件、必要な手続きなどを理解しておくことで、安心して愛犬と行動できあす。
犬は飛行機に乗せることができる?乗せる場合の手順について
飛行機は、犬も乗って移動することが可能です。ただ、ペットを搭乗させるための手続きが必要になってくるので、事前に流れを確認しておくことが大切です。
犬を飛行機に乗せる場合、以下の流れで搭乗手続きを進めていきます。
1. 各航空会社に問い合わせるまたはインターネットにて、手続きの流れを確認
2. 予約方法、費用や規定などの確認
3. 愛犬が搭乗可能な犬種であるか、また日中のフライトを避けてフライト時間を選択
4. 当日空港にて、手荷物と一緒に愛犬を預ける
5. フライト中は、貨物室内のペット預かりスペースにて過ごす
6. 無事行先となる空港に着き、係員から直接愛犬を渡してもらう
大まかにみるとこのような流れになっており、あとは行先や利用する航空会社によってより細かい部分を確認していくことになります。
国際線と国内線とで犬が搭乗する際の条件は異なる?
犬をはじめとしたペットを飛行機に乗せる場合、前述したような流れで進めていきます。
そんななか、国際線と国内線とで犬が搭乗する場合の条件や流れなどが異なることもあるので知っておきましょう。
国際線
国際線を愛犬と利用するときは、行先によって法令が異なる関係から、どの飛行機にも乗れるとは限らないという点を理解しておくことが大事です。
今回は、ANAの場合について、国際線のルールを見てみましょう。
まず、予約はインターネットではなく電話で行ないます。
飼い主さんと同じ便で移動をする場合、犬は貨物室での預かりとなります。
そして、犬と一緒に飛行機を利用する前に、同意書の提出が必要です。
事前にホームページにて印刷したものに記入し、空港にて渡します。
搭乗当日、チェックインカウンターで同意書を提出し、このときにペット料金も支払います。
その後、ペットを預け、無事到着空港で係員から直接受け取るという流れです。
国際線は、区間において料金が異なること、入国に関して国ごとの法令に基づいて判断されることを理解しておきましょう。
無事入国できるよう、以下の点においては事前に確認しておくことが重要です。
- ワクチン接種の有無
- 生後経過日数
- マイクロチップの有無
- 政府機関証明書など
国内線
国際線に比べ飛行機に搭乗している時間が短くて済む国内線、航空会社によってペットの扱いや予約時の注意点などが異なるため気を付けましょう。
ここでは、大手航空会社について、サービス内容をご紹介します。
ANA・・・事前の予約は不要、出発30分前までに手続きをすればOKとなっています。
暑さが厳しい夏季においては、高温に弱いとされる短頭犬種(フレンチブルドッグやシーズーなど)に関してペットケージに入れた場合に限り、受託手荷物として預けることが可能です。
国内線の利用料金は一部の地域を除き6,000円となっており、32㎏以上の犬については貨物としての申し込みが必要になります。
JAL・・・受付までの流れやANAと大きく変わらないものの、料金が3,000円~6,000円と路線によって異なるのが特徴です。
ケージ込みで20㎏を超える場合は超過料金が発生し、貨物としての申し込みが必要になります。
JALについては、全期間において短頭犬種の搭乗を受け付けていません。
愛犬と一緒に客室に搭乗することはできるのか
犬と一緒に飛行機に乗るとき、できればそばに置いてやりたいと考える飼い主さんも多いはずです。
一般的には貨物として扱われ、飼い主さんが愛犬と会えるのは到着空港となる場合が多いです。
しかし、航空会社や利用するクラスによっては条件が異なり、搭乗中に愛犬と一緒に過ごすことも可能です。
航空会社によって設けられている条件は様々であるものの、その一部を紹介しましょう。
- エコノミークラスでは2頭の犬または猫までOK
- ビジネスクラスでは1頭の犬または猫までOK
- 前の座席下に収まるサイズのケージに入る、飼いならされた犬や猫
行き先と利用する航空会社に合わせて、ペットをどのように搭乗させるか話し合ってみましょう。
暮らすによって乗せられるペットの数が変わってきたり、その他細かい条件が加わることも考えられるため、その都度確認しながら進めることが大切です。
飛行機への搭乗で犬に起こりやすいトラブルとは?
愛犬との飛行機は、無事に到着空港へとたどり着くことが大きな目的となります。
飛行機という慣れない空間、長時間のフライトと、犬の体に負担がかかるのも事実です。
そこで、飛行機に乗ることで起こりやすいトラブルについても事前に知っておきましょう。
- 気温により熱中症を起こしてしまう
- 慣れない環境で犬にストレスが加わる
多くの場合、ペットは到着空港まで貨物室で過ごすことになります。
空調が管理されているとはいえ、夏場の暑い時期には熱中症を起こしてしまうリスクが高まります。
また、飛行機という慣れない空間でしばらくの時間過ごす関係で、体調不良を起こす恐れもあるので気を付けましょう。
移動先で愛犬を診てもらえるような動物病院を調べておくことも大事です。
事前にしっかりリサーチして、愛犬と一緒に飛行機を利用しよう
犬は、飛行機に乗ることができます。
しかし、航空会社やクラス、国内線、国際線と利用する内容によって手続きやペットの扱いなどが変わってくるので注意が必要です。
事前にきちんと調べ、愛犬と安心して空の旅を楽しめるようにしましょう。
ほんの少しのリスクが考えられる場合、無理をしないというのも大切です。
の健康面を一番に考えながら、飛行機の利用を検討してみてください。