犬に柿を与えても大丈夫?与える際の注意点とは
#ごはん
秋になると旬を迎える柿、甘さと食感を楽しみながら美味しく食べることができます。
そんな柿ですが、犬に与えても良いのでしょうか?
愛犬と一緒に同じ果物が食べられたらいいなと考え中の方のために、今回は柿について詳しく解説します。
柿を与えても良いのかといった点から順に、さっそく見ていきましょう。
犬に柿を与えるのはOK!
柿は、犬に与えることができる果物の一つです。
アレルギーを起こしにくい果物でもあり、比較的安心して与えることができます。
まれに口の周りがかぶれてしまうことがあるため、その点には注意が必要です。
いろいろな果物があるなかで、柿は犬にとって悪い成分がほとんど含まれていない果物でもあるのです。
柿に含まれる成分、犬にはどんな効果が期待できる?
柿は、栄養価に優れた果物としても有名です。
では、犬の体には、どのような効果が期待できるのでしょうか?
ビタミンCが豊富なので丈夫な体を維持できる
柿には、ビタミンCがたっぷりと含まれています。
ビタミンCは抗酸化作用に優れており、代謝の促進、免疫力アップ、粘膜の強化など、健康な体を維持するうえで大切な成分です。
犬にビタミンCが豊富な柿を与えることで、皮膚や粘膜の強化、感染症の予防などが期待できます。
水溶性であるビタミンCは体内に長くとどまることができないので、定期的に摂取するのがポイントです。
βカロチンで病気に負けない体へ
柿にはβカロチンも豊富で、皮膚や粘膜を強化したり、免疫細胞を活性化させる働きがあります。
ウイルスや細菌に感染するリスクを下げ、免疫細胞活性化に関してはシニア犬において顕著に変化が現れるともいわれています。
脂溶性ビタミンに変換されるβカロチン、犬が過剰摂取した場合脱水症状や関節痛などがみられる場合もあるので気を付けましょう。
タンニン
柿に含まれる成分として有名なものが、タンニンです。
抗酸化作用に優れており、排泄を促す働きももちます。
肥満気味の犬にとっては、余分なものを排出できるためおすすめとなっています。
食物繊維
柿には食物繊維も豊富です。
腸内環境を整える働きがあります。
一方、与えすぎると消化不良を起こす恐れがあるので注意が必要です。
主に、便秘気味や便が固いときにおすすめの成分といえます。
柿を与える際の注意点について
柿は、犬にとっても食べられる果物であり、栄養価にも優れています。
そんななか、より安全に美味しく食べられるよう、与える際の注意点についても知っておきましょう。
与えすぎには要注意
どんな食べ物においても当てはまることですが、与えすぎには注意しましょう。
柿は消化にあまり良くない果物であり、体を冷やします。
食べすぎることで下痢や便秘になる恐れもあるので、一度に与える量はきちんと計っておきましょう。
また、柿は果糖が多いため、カロリーが高めです。
そのため、与えすぎには気を付けながら用意するようにしましょう。
種やへた、皮はきれいに取り除こう
柿には、へたがついていたり、中には大きめの種が入っています。
種は、うっかり喉に詰まらせてしまう恐れがあるので注意が必要です。
へたも硬いので、食べてしまった際に消化できません。
柿を与えるときは、種やへたをきれいに取り除いてあげましょう。
また、柿の皮も剥いてから与えるようにしてください。
栄養成分が凝縮されているのが皮でもありますが、消化不良になりやすいので与えない方が良いでしょう。
また、農薬が残っていることもあるので、与える際はきれいに洗うまたは剥くようにすると安心です。
1日に与える柿の量を守ろう
柿は皮や種などを取り除き、食べやすい大きさにカットしたものを愛犬に与えるようにしたいです。
そして、1日に与える柿の量についても注目してみましょう。
たとえば、愛犬におやつを与える場合、1日に必要なカロリーの1割に留めるという目安があります。
この割合をもとに考えると、柿の適量も見えてきます。
小型犬の場合、1、2切れが適量といえるでしょう。
愛犬の体重や必要なカロリーから計算し、与えすぎにならないようにしてみてください。
与えるタイミングを決めておこう
柿は、甘くて美味しい果物なので、一度食べたらもっと欲しくなることがあります。
犬にとっては嗜好性の高い果物であるともいえるので、飼い主さんがタイミングを決めたうえで適量を与えるようにする必要があります。
適したタイミングは、元気がなく食欲が落ちているとき、病気から回復しているときなどです。
体が弱っているときに、栄養を補給するため活用できる果物といえます。
干し柿は与えない方が無難
柿といえば、干し柿も有名です。
手作りされるお家もあり、甘みが凝縮されているのが特徴です。
そんな干し柿ですが、余計な添加物が入っていなければ与えても問題ありません。
しかし、与える量には十分注意しましょう。
干し柿は通常の柿がかなり小さくなったものです。
生の柿を与えるときと同じ感覚で分量を計算していると、カロリーの摂りすぎになってしまう恐れがあります。
持病がある場合は獣医師に相談しよう
犬にとっても栄養価に優れている柿ですが、糖分やミネラルを豊富に含むことから便秘や消化不良に陥ることがあります。
また、普段から療法食を食べている犬の場合、体に負担となってしまう恐れがあるので気を付けましょう。
糖尿病や肥満、アレルギー、慢性の腎臓病などを患っているときは、獣医師に相談したうえで与えるかどうか判断するようにしてください。
柿は犬にとってもおすすめの果物!状況に応じて正しく適量を与えよう
柿は、私たち人間だけでなく犬にとっても体に良い果物です。
その一方で、与える際の注意点についても理解しておくことが大切です。
愛犬の病気の有無、体重や年齢などから、どれぐらいの柿を与えればよいか考えてみましょう。
そして、柿を用意するときは、丁寧に皮を剥き、種などが残らないように慎重にカットしてみてください。
おやつに少量をあげるのがおすすめなので、飼い主さんも一緒におやつタイムを楽しんでみましょう。