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犬が体をかゆがる原因とは?対処法や予防について

#健康

犬が体をかゆがる原因とは?対処法や予防について

犬はかゆいところがあると、足で体を掻いたり、口を使って体を舐めたり噛んだりします。そのことで、さらに毛が抜けてしまうことも。頻繁に体を掻くときは、ひょっとすると、皮膚病や内臓疾患などの病気が潜んでいるのかもしれません。そこで今回は、犬が体をかゆがる原因や、対処・治療法、かゆみや皮膚トラブルの予防法などについて解説します。

犬が体をかゆがる原因は?

犬が体をかゆがる原因

犬が体をかゆがる原因は、ちょっとしたストレスから重大な病気が潜んでいるものまで多岐に渡ります。まずは、病気ではないかゆみ、病気が原因となるかゆみに分けてみていきましょう。

病気ではないかゆみ

犬の皮膚は、人間の赤ちゃんの肌のように繊細だといわれています。そのため、季節の変わり目や置かれた環境、空調などによって、かゆみを生じることがあります。

  • 換毛期
  • ストレス
  • 乾燥肌

病気が原因となるかゆみ

かゆみを伴う病気は数多くありますが、主なものとしては以下のような病気があります。

  • アトピー性皮膚炎
  • ノミ・ダニによる皮膚炎、感染症
  • 疥癬(かいせん)
  • マラセチア
  • 副腎皮質機能亢進症
  • 皮膚糸状菌症

【病気ではない体のかゆみ】原因、対処法は?

【病気ではない体のかゆみ】原因、対処法

それでは上記に挙げた病気ではない体のかゆみの原因と対処法、予防方法について、一つずつみていきましょう。

換毛期

春・秋の犬の換毛期は、皮膚がかゆくなりやすく、体をかいたり、噛んだりすることが増える時期。その原因は、抜け毛が絡まり毛玉になることにあります。毛玉により皮膚が蒸れて、細菌が繁殖、皮膚がかゆくなったりするのです。悪化すると、膿が溜まる膿皮症などになることもあります。

【対処法】

まずは、毎日ブラッシングを行って、抜け毛を取り除くことが重要です。皮膚を傷つけないように、やさしくブラッシングしてください。また、シャンプーも有効です。もし、自宅でのケアが難しい場合、レーキング(抜け毛の処理)を行ってくれるトリミングサロンなどにお願いするのもいいでしょう。

ストレス

愛犬を外に連れ出したとき、首周りなど体をかいたり、揺らしたりするのを見たことはありませんか?犬はストレスを感じると、体をかいたり舐めたりする習慣があります。また、強いストレス環境下に長時間置かれると、免疫機能が低下し、皮膚疾患にかかることがあります。

【対処法】

知らない犬と会った、ドッグカフェに出かけた、といった短時間のストレスの場合には、その場から離れればストレスは解消され、体をかくこともなくなります。しかし、特に原因なく、ずっとかいたり舐めたりしているときは、何か長時間ストレスがかかっているのかもしれません。愛犬の様子を見て、原因を探りましょう。

乾燥肌

人間と同じように、犬も乾燥した季節になると乾燥肌となり、かゆみを生じることがあります。犬は人間よりも皮膚が薄くデリケートなので、適切なケアが必要となります。

【対処法】

エアコン、ストーブを使う場合には、加湿器を利用しましょう。また、シャンプーのしすぎはNG。皮膚を乾燥させてしまうことがあるため、適度な頻度でのシャンプーがおすすめです。

【病気による体のかゆみ】原因、対処法、予防の方法は?

【病気による体のかゆみ】原因、対処法、予防の方法

次に病気による体のかゆみの原因と、対処法、予防方法について、一つずつみていきましょう。皮膚炎の診断は、赤みや脱毛など症状が似ていることも多く、獣医師でも判断が難しいといわれています。しかし、複数の検査を受けることで確定診断も不可能ではありません。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、最近増えてきている犬のかゆみの原因です。犬のアトピーは、人間のアレルギーと同じく、アレルゲンを摂取すると異物として認識し、過剰に防御してしまうというもの。アレルゲンとしては、ハウスダスト、食品、花粉など、さまざまです。

犬のアトピー性皮膚炎の主な症状は、耳や脇、目の周りなどのかゆみです。症状がひどくなるとフケ、脱毛、色素沈着などが出ることもあります。

【対処・治療法】

まずは動物病院でアレルギー検査(血液検査)を行い、アレルゲンを特定しましょう。犬のアレルゲンで多いのが牛肉や小麦粉ですが、療養食を与えることで改善します。症状がひどい場合には、かゆみ止めの薬、免疫抑制の薬など用いることもあります。また、フケや脂漏症を伴う場合には、こまめなシャンプーが必要となります。

アレルギーは体質であって完全に治ることはありませんが、適切なケアにより、快適に暮らすことが可能です。

ノミ・ダニによる皮膚炎・感染症

ノミ・ダニに刺されたことにより、激しいかゆみが発生することがあります。その原因は、ノミ・ダニの唾液に犬のアレルゲンが含まれていること。皮膚炎や炎症が起き、かゆみや腫れが起こることがあります。

さらにノミ・ダニは、感染症を媒介したり、二次感染により別の寄生虫の病気を引き起こすこともあるため注意が必要です。

【対処・治療法】

草むらに行かない、服を着せて接触を減らす、といったことも対処の一つですが、やはりノミ・ダニの予防薬を使うのが最も効果的。動物病院などで、薬を処方してもらいましょう。また、ノミアレルギー性皮膚炎になった場合は、かゆみ止めの薬など処方されることもあります。

疥癬(かいせん)

犬の疥癬は、強いかゆみを伴う皮膚病です。ヒゼンダニというダニが、皮膚にトンネルを作りその中で生活することで引き起こされます。さらにメスは、その中に卵を産むともいわれています。最初は小さい湿疹状ですが、進行すると、ひどいかゆみのほかに赤みや脱毛、かさぶたなどの症状が出ます。

また、犬の疥癬は人との共通感染症なので、人間も感染することがあります。同じように激しいかゆみ、赤みなどの症状を発しますので、早めに病院に行きましょう。

【対処・治療法】

激しいかゆみ、うろこ状の皮膚などの症状は、疥癬の可能性があるため、速やかに動物病院で診断を受けましょう。

診断は皮膚の表面を数か所削り取り、ヒゼンダニがいるかどうか顕微鏡で検査します。もしダニがいても、皮膚に潜っていたり、検体にダニが含まれていなかったりすると、確定診断ができないことも。そのため、疥癬の疑いが強い場合、推定で治療が進むこともあります。治療には殺ダニ剤などを用います。

自宅では、こまめなシャンプーのほか、人やほかの犬にうつらないよう消毒することをおすすめします。

マラセチア

マラセチア

マラセチアとは、犬の耳や皮膚に存在する常在菌(酵母様真菌)の一種なので、通常は体に害を及ぼすことはありません。しかし何らかの原因により常在菌のバランスが崩れ、マラセチアだけが増えるとかゆみを生じてしまいます。その原因としては、アレルギーや内分泌疾患(ホルモン・代謝の病気)、角化異常症などの病気が挙げられます。

【対処・治療法】

患部の皮膚をテープなどで採取し、顕微鏡でその有無を確認することで診断します。

マラセチアと診断されると、その菌を減らす治療を行います。主な治療法は、抗真菌剤などの内服薬と、軟膏や薬用シャンプーなど外用薬の2つです。

抗真菌剤は肝臓の数値が悪くなることがあるので、必ず獣医師のもと、モニタリングしながら使用してください。また、薬用シャンプーを使って自宅で洗う場合は、獣医師の指示に従ってシャンプーしてください。

副腎皮質機能亢進症

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)は、副腎皮質ホルモンが出過ぎてしまうことにより、脱毛や皮膚トラブル、肝臓の病気を引き起こすものです。広く脱毛するために肌のバリアがなくなり、さまざまな皮膚病にかかりやすくなり、結果として激しいかゆみが出ます。

【対処・治療法】

副腎皮質機能亢進症の診断には、何度も採血と検査が必要となるなど、時間と手間がかかります。しかしこの病気は、突然死を招くこともあるため、早期発見・早期治療がかかせません。治療のメインは内服薬となり、副腎皮質ホルモンの分泌自体をコントロールする薬などが処方されます。治療がうまくいけば、1ヶ月程度で毛が生え始め、かゆみが減ることもあります。

皮膚糸状菌症

皮膚糸状菌症は、人間と犬との共通病で、人間では同じ真菌(カビ)で水虫を引き起こすことがあります。マラセチアと同じく、カビによる病気ですが、その種類が異なります。

主な症状は、強いかゆみ、フケ、円形脱毛など。皮膚糸状菌症は犬から感染することもありますが、人から犬へ感染することもあります。もし、手や足などに水虫の症状がある場合、その部分で犬を触れないようにしてください。

【対処・治療法】

診断のための検査には、被毛検査や特定のライトを当てるウッド灯検査などがあります。皮膚糸状菌症と診断された場合は、マラセチアと同じように、抗真菌剤などの内服薬と、軟膏や薬用シャンプーなど外用薬の2つで対応します。

動物病院に連れていく目安やタイミングは?

動物病院に連れていく目安やタイミングは?

犬がかゆがった場合、動物病院に連れていくべきかどうか、判断がつかないこともあるでしょう。その場合の目安としては、以下のようなものがあります。

  • 眠れないほどのかゆみがある
  • 皮膚が赤くただれている
  • フケが多い、フケがかさぶた状になっている
  • 耳が赤くなり、耳垢が出る
  • 皮膚がベタベタとして臭いがする
  • かゆみとともに、発熱、食欲・元気がない、などの症状がある

体をかゆがる原因が分からないときは?

体をかゆがる原因が分からないとき

現在、皮膚のトラブルを抱える犬は多く、4匹に1匹は何らかのトラブルがあるといわれています。中にはさまざまな検査をしても、かゆみの原因がわからないという犬も。そんなときは、目に見えないストレスや、日々のケアなどに問題があるのかもしれません。

愛犬の住環境において、犬がストレスを感じる要因がないか、洗いすぎて乾燥していないか、またシャンプーやリンスが残らず流せているか。いろいろなことをチェックしてみてください。どうしても分からないという時は、獣医師やドッグトレーナーなどプロの手を借りることも必要でしょう。

また、皮膚トラブルの予防も、飼い主さんとしてやっておきたいことの一つ。サプリメントによるサポートや日々のケアなども、ぜひ取り入れてみましょう。

皮膚のためのサプリメント

・株式会社和漢「うちの皮膚サポート」

株式会社和漢「うちの皮膚サポート」

参照

健康的な皮膚被毛の維持、免疫力の維持、関節の働きの維持などをサポートしてくれる、犬のためのサプリメントです。ヒューマングレード(人と同じ基準)で選ばれた素材を、一定の品質が確保されたGNP認定工場で製造するなど、安全度が高いのも魅力。ふりかけのように簡単に与えることができます。

うちの皮膚サポート40g:2480円(税込)

・ナチュラルハーベスト「クリルフェカリス」

犬の皮膚や被毛の保護に役立つといわれるオメガ3、腸を活性化させる乳酸菌、抗酸化成分であるアスタキサンチンなどを多く含むサプリメントです。カプセルそのままか、お湯に溶かしたり、フードに混ぜ込んだりして与えてください。

クリルフェカリス35粒:2090円(税込)

クリルフェカリス35粒:2090円(税込)

参照

皮膚のための日々のケア

犬のシャンプーは、一ヶ月に1回〜2回が基本です。人間の皮膚は弱酸性ですが、犬の皮膚は弱アルカリ性で、しかも薄く、かゆみが出やすい状態です。そのため人間用のシャンプーを使うと肌に合わず、かゆみを引き起こすことも。肌にやさしい犬用のシャンプー・リンスで洗うことで、皮膚トラブルを予防できます。洗った後はしっかりとすすぎ、乾かします。

愛犬の変化に早めに気づこう

愛犬の変化に早めに気づこう

かゆみという症状はひとつですが、原因は病気、環境、ケアなどさまざまなものがあります。犬が少しでもかゆがり始めたら早めに受診し、初期症状のうちに治療を開始するようにしましょう。愛犬が食べているもの、遊びに行ったところなども診断の材料となりますので、メモを取ってから動物病院で受診するとよいでしょう。

皮膚病も種類が多く、治療法もそれぞれ。放っておくと病気が進行し、長期化や慢性化など治療が難しくなることも少なくありません。早期発見には、飼い主さんが愛犬の様子をしっかり見ていることも重要です。また、ストレスの少ない環境、栄養価に富んだ食事、皮膚を健やかに保つための定期的なケアなどを取り入れることで、皮膚トラブルの予防に努めましょう。

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