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世界の愛犬事情を大公開!〜オーストラリアは動物にやさしいの?〜

#暮らし

オーストラリアは世界でも有数のペット飼育率が高い国で、動物保護の先進国として知られています。
犬も人も安心して暮らせる世界が実現しているのですが、それを支える厳しい動物保護のための法律が整備されているのをご存じでしょうか?

オーストラリアでは、飼い主さんだけでなく、ペットショップやブリーダーの在り方を法律で定めている州が少なくないのです。

そこで今回の記事では、犬が安心して暮らせる動物愛護の精神に溢れたオーストラリアでの犬の暮らしや犬のしつけ、人気の犬種など、オーストラリアの愛犬事情を紹介します。

オーストラリアと日本の犬に対しての意識の違いは?

世界の愛犬事情を大公開!〜オーストラリアは動物にやさしいの?〜

オーストラリアと日本、国が違えば文化、習慣が異なるのは当然ですよね。
では、オーストラリアの「犬を愛する気持ち」は日本とどんな違いがあるんでしょうか?
ここでは、オーストラリアにおける犬への愛情をさまざまな視点から紹介します。

犬をペットショップで購入する人は少ない

オーストラリアでは犬を飼うとき、ブリーダーさんから譲り受けるか、保護犬を引き取る人がほとんどです。
営利目的での犬の販売を禁止している州も多く、ペットショップは日本ほど店舗数が多くありません。
また、動物保護の観点から犬を飼う意識が高く、犬種をえり好みする習慣がないともいえるでしょう。

保護犬の認知度が高いです

オーストラリアでは、保護犬を飼う人が珍しくありません。
保護犬は「レスキュード・ドッグ」と呼ばれ、保護施設で保護されています。
オーストラリアの暮らしで保護犬を飼うことは、動物保護の観点というより自然な選択として根づいています。
日本でも保護犬を引き取る人が増えているものの、オーストラリアほど一般的な選択肢とはいえないでしょう。

犬の店頭販売が法律で禁止されている州もあります

2018年7月、ビクトリア州でペットショップが営利目的で動物の販売を禁止する法律が施行されて、オーストラリアは変わりました。
2020年4月以降はブリーダーが飼育できる犬の頭数も制限されました。
同様の飼育義務を課せられていたり、今後検討したりしている州も少なくありません。
日本よりも動物愛護の動きが活発といえるでしょう。

犬のおしゃれに関する興味は低いです

オーストラリアでは、犬のおしゃれに関する興味は低いといえるでしょう。
日本には愛犬に洋服を着せてファッションを楽しむ文化があります。
オーストラリアでも犬のファッションは流行っていますが、多くの飼い主さんは、犬のありのままの姿で飼うのが良いとしているようです。

断尾や断耳(ドッキング)は法律で禁止です

日本では、コーギーやドーベルマンなど特定の犬種の断尾や断耳(ドッキング)が行われています。
一方、オーストラリアでは断尾や断耳が法律で禁止され、いかなる理由があっても行うことを禁じています。
一般的に麻酔をせずに子犬におこなう処置で、犬の負担が大きいというのが理由です。

凶暴な犬は殺処分されます

オーストラリアでは、暮らしの中で人に危害を加える犬に対しては厳しい処分をおこなうのが特徴です。
人を噛んで傷つけたりする攻撃性が認められると殺処分の対象とされてしまうケースもあります。
犬の暮らしだけでなく、人間の暮らしも守る意識の高さといえるでしょう。
そうならないためにオーストラリアでは、犬のしつけやトレーニングに力を入れてます。

犬の安楽死は珍しくありません

オーストラリアでは、犬の安楽死は飼い主さんの選択に委ねられています。
日本でも安楽死を選択できるものの、飼い主さんは決心がつかないケースも多いようです。
しかし、オーストラリラでは、治療の困難な病気が発覚した場合に安楽死を選ぶのは珍しくありません。
犬の暮らしは飼い主さんの死生観によっても大きく変わるといえるでしょう。

オーストラリアの愛犬にまつわる法律

世界の愛犬事情を大公開!〜オーストラリアは動物にやさしいの?〜

注意義務を制定する州が多くあります

オーストラリアでは多くの州や地域で「注意義務」を制定しています。
注意義務とは「責任者が動物に適切な食事と水を与え、適切な生活環境を整え、動物への危害を防止または軽減することを保証する」と定められています。
つまり、動物に対して暴力を振るったり、社内に置き去りにするなどの行為をすると注意義務に違反するということです。
州は飼い主に警告や起訴ができて、刑が執行されると多額の罰金と懲役が科せられます。

処罰の対象は飼い主さんに限りません

オーストラリアの犬の法律である注意義務違反は、ほかの飼い主さんの動物を世話する人にも適用されます。
知り合いの犬を世話する場合は責任者としての責任を問われるのです。
それはブリーダーさんや保護施設の従業員など、犬の世話を職業としている人にも適用されます。

営利目的で犬を販売できません

オーストラリアでは、多くの州と地域が営利目的での犬の繁殖や販売を禁止しています。
犬の容姿や体格に手を加えて引き取り先を探す行為も認められていません。
一部の州と地域では、厳しい規約の下、ペットショップやブリーダーの営業を許可しています。
ですが、営利目的で犬を販売できない流れは、今後も拡大していく方向です。

虐待行為は無視されません

オーストラリアの暮らしには動物保護の意識が根づいています。
犬への加害や虐待行為を目撃した人は、動物保護団体に連絡するように政府からアナウンスがあるほどです。
車内に犬を置き去りにすれば虐待行為となり、警察に通報されることもあります。

オーストラリアの愛犬のトレーニング&しつけ

世界の愛犬事情を大公開!〜オーストラリアは動物にやさしいの?〜

オーストラリアでは、どのように犬をしつけているのでしょうか。
動物愛護の先進国のしつけやトレーニングをのぞいてみましょう。

子犬はパピースクールに参加します

パピースクールは生後16週目くらいまでの子犬を対象とした、しつけプログラムです。
週1回1時間程度のクラスで、「おすわり」「まて」などの基本的なしつけをトレーニングします。
ほかの犬も一緒に参加して、犬の社交性も養います。
参加条件として、予防接種を受けていることを条件にしているスクールがほとんどです。

パピースクールで学べる内容について

オーストラリアのパピースクールでは以下の内容を学ぶのが一般的です。

  • 犬のトレーニングが必要な理由について
  • 新しい環境に慣れるコツ
  • トイレトレーニングの方法
  • 静かに待つトレーニング
  • 子犬を飼うのに注意が必要な食べ物や植物について
  • 愛犬とのコミュニケーションのとり方
  • 暮らしに必要なマナーを身に着ける方法
  • 基本的しつけ(おすわり・まて・伏せ・おいでなど)
  • 寝かしつけの方法
  • 子犬のお手入れのやり方
  • 犬同士で遊ぶ方法など

ドッグトレーニングは成犬も対応できます

プロによるドッグトレーニングは、全年齢の犬が受けられます。
トレーニング内容は暮らしに必要とされる基本的なしつけのほかに、問題行動の改善にも対応できるのが特徴です。
成犬になっても噛みつきや分離不安が残っているなど困っている飼い主さんの助けになるでしょう。

人間社会に慣れさせるのも大切です

オーストラリアでは犬と一緒に行ける場所がたくさんあります。
お出かけを楽しむためにも、飼い主さんは犬を人間の暮らしに慣れさせるのが大切です。
マーケットや公園などに連れ出し、人や場所に慣れさせ、少しずつ犬の不安や緊張を取り除くのもトレーニングのひとつです。
オーストラリアではフレンドリーな犬が好まれる傾向もあり、人々は犬を見ると気軽に話しかけてきます。

オーストラリアと日本で人気の犬種を紹介

世界の愛犬事情を大公開!〜オーストラリアは動物にやさしいの?〜

オーストラリアと日本では人気の犬種が違うのでしょうか。ここでは、それぞれの国における2021年の人気犬種ランキングを紹介します。

オーストラリアで人気の犬種ベスト10

オーストラリアのペット保険会社Pet Cultureが発表している、「The Top 10 Dog Breeds 2021」によるベスト10です。

1位 カブードル
2位 フレンチ・ブルドッグ
3位 ゴールデン・レトリーバー
4位 ミニチュア・ダックスフント
5位 ボーダー・コリー
6位 ラブラドール
7位 ジャーマン・シェパード
8位 グルードル
9位 スタッフィ
10位 ラブラドゥードル

参照:Pet Culture公式サイト「The Top 10 Dog Breeds 2021」
https://www.petculture.com.au/articles/top-dog-breeds-2021

日本で人気の犬種ベスト10

続いて、日本で人気の犬種ベスト10も紹介しましょう。
ペット保険のアニコム損害保険株式会社が発表した「人気犬種ランキング2021」です。

1位 トイ・プードル
2位 チワワ
3位 MIX犬(体重10kg未満)
4位 柴犬(豆柴含む)
5位 ポメラニアン
6位 ミニチュア・ダックスフンド
7位 ミニチュア・シュナウザー
8位 フレンチ・ブルドッグ
9位 ヨークシャー・テリア
10位 シー・ズー
参照:アニコム損害保険株式会社 公式サイト「人気犬種2021」
https://www.anicom-sompo.co.jp/special/breed/dog_2021/

人気の犬種には暮らし方が影響しています

上記のランキングを見比べると、人気の犬種には違いがあります。
オーストラリアでは中・大型犬が人気です。
その背景には、オーストラリアならではの暮らし方があるといえるでしょう。
オーストラリアの暮らし方と人気の理由について解説します。

中・大型犬が飼いやすい住環境です

オーストラリアで人気の犬種は中・大型犬が多くなっています。
オーストラリアの住宅は、日本に比べて広く、庭つきの家も少なくありません。
公園やビーチも豊富で、大型犬を飼うのに問題がない環境といえるでしょう。

犬を世話する余裕があります

オーストラリアでは仕事よりもプライベートを大切にする暮らし方が一般的です。
そのため、犬と散歩したり、遊んだりする時間を確保しやすいといえます。
小型犬に比べて散歩や遊ぶ時間といった触れ合う時間を必要とする中・大型犬も無理なく飼えるでしょう。

水に触れる機会が多くあります

ランクインしたプードルのミックス3種、レトリーバー系2種は泳ぎが得意な犬種です。
広大な敷地のオーストラリアはドッグランやドッグビーチが豊富です。
庭にプールのある家も多く、犬が水遊びを楽しめます。
そのため、泳ぎの得意な犬が人気といえるでしょう。

オーストラリアでは飼育が禁止されている犬種

世界の愛犬事情を大公開!〜オーストラリアは動物にやさしいの?〜

オーストラリアでは動物保護の観点から、攻撃性の高い犬を飼育禁止にしています。
日本では飼育可能なピットブルもオーストラリアでは飼えません。
オーストラリアで禁止されている5犬種と禁止理由について解説します。

犬と人間を守るために飼育禁止になっています

オーストラリアの暮らしでは、攻撃性の高い犬種は飼育できません。
闘犬の血統は飼育だけでなく、輸入や繁殖も禁止されています。
日本ではスポーツの一種とする闘犬も、オーストラリアでは虐待とみなされます。
オーストラリアで攻撃性の高い犬を飼えないのは、人間だけでなく犬を守るためでもあるといえるでしょう。

法律で飼育禁止とされている5犬種とは

オーストラリアでは2022年現在、5種類の犬が飼育禁止とされています。
今後、新たに犬種が増える可能性があるかもしれません。

【飼育禁止の犬種】

  • ドゴ・アルヘンティーノ
  • ブラジリアン・ガード・ドッグ
  • 土佐犬
  • アメリカン・ピット・ブル・テリア
  • ペロ・デ・プレサ・カナリオ

禁止の犬種を飼っている人もいます

法律が施行される以前から禁止の犬種を飼っていた場合に限り、一定のルールを守れば飼育が許可されています。
ルールは週や地域によって異なりますが、主に以下の通りです。

  • 特定の首輪を着用させなければならない
  • 散歩中は口輪が必須
  • 犬が脱走できない鍵付きの檻で飼育しなければならない

愛犬との暮らしを継続できるものの、厳しい規則のもと飼うのが義務となっています。

飼育禁止を疑問視する声もあります

ペットとして飼うには安全性が低いとしても、一部の犬を排除するのは差別だという意見もゼロではありません。
しつけをしっかりすれば、オーストラリアでは問題なく暮らしていけるという専門家もいるようです。
愛犬家だけでなく、さまざまな人が動物愛護に興味関心を持っている、オーストラリアの暮らしならではの討論といえるでしょう。

まとめ

オーストラリアでは、犬を飼うにあたってさまざまな義務が飼い主さんに求められます。
厳しく感じるかもしれませんが、犬と人間が安心して暮らしていくために必要なものです。
オーストラリアの飼い主さんは愛犬のしつけやトレーニングを熱心におこない、一緒にレジャーや外出を楽しんでいます。
広大な敷地やプライベートを大切にする暮らし方や、犬と行ける公共の場が多い国ならではともいえます。
当サイトでは、世界の愛犬事情を今後も紹介予定です。
愛犬との暮らしのヒントやアイデアを参考にしてください。

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