犬が抱っこを嫌がる理由とは?早く慣れさせるコツをご紹介
#しつけ
家で過ごしているときやお出かけの際、愛犬が抱っこを嫌がって困ってしまうという飼い主さんはいませんか?
小型犬の場合は、外に出ることで危険が伴う場合もあり、飼い主さんとしては心配が尽きません。
また、動物病院に行くときなどにも抱っこを嫌がるのでどうしたらいいかわからないということもあるでしょう。
今回は、犬の抱っこについてお話していきます。
なぜ抱っこを嫌がるのか、抱っこに慣れておいた方が良い理由や早く慣れさせるコツなどご紹介していきます。
犬が抱っこを嫌がるのはなぜ?
愛犬を抱っこしようとしても嫌がって逃げてしまう、腕の中で暴れて落ちそうになってしまうなど、抱っこに関する悩みも起こりがちです。
では、なぜ犬は抱っこを嫌がるのでしょうか?
嫌がる理由についてまとめました。
触られることに慣れていないから
1つ目の理由として、触られること自体に慣れていないという点が挙げられます。
子犬の頃から抱っこに慣れていない場合、触られることを嫌がる犬が多いです。
一方、子犬の頃に抱っこされたり触られた経験が多い場合は、抱っこを嫌がらないでしょう。
小さな頃の環境が影響して、犬が抱っこを嫌がる原因の一つとなることがあります。
抱っこにより嫌な経験をした
抱っこや触られることに慣れていないのとは別に、抱っこによって嫌な経験をした場合も犬は抱っこを嫌がるようになってしまいます。
嫌だった経験を覚えているため、抱っこしようとすると逃げてしまうことがあるのです。
動物病院での治療、トリミングなど、犬が嫌がる状況において抱っこせざるを得ないこともあるでしょう。
そのような経験が積み重なり、抱っこを嫌がることもあります。
抱っこの仕方が不安定で犬が怖がっている
犬が抱っこを嫌がるとき、抱っこの仕方が不安定になっている可能性もあります。
人が上から覆いかぶさるようにして抱っこしようとすると、犬は不安な気持ちになってしまい、抱っこを避けるようになるので注意が必要です。
また、赤ちゃんを抱っこするように、犬の両脇に手を入れて持ち上げる方法も、ぶらさがった状態で不安定となり関節を痛めることもあるためおすすめできません。
抱っこの体勢によっては犬の体に負担がかかり、愛犬が辛い思いをすることもあります。
抱っこを嫌がるときは、抱っこの仕方や、犬の体勢にも気を付けることが大切です。
犬が抱っこに慣れておいた方が良い理由
犬が抱っこを嫌がるので寂しい・・・と飼い主さんの多くは感じると思いますが、実は日常生活では抱っこに慣れておいた方が良い理由もちゃんとあります。
抱っこの必要性を理解し、愛犬が安心して抱っこさせてくれるように対策を取ってみましょう。
犬が抱っこに慣れておいた方が良い理由には、以下が挙げられます。
- 人混みや狭い道、車の多い道路などでの事故や怪我を防ぐことができる
- お店に入るとき、ペット可であっても周りに迷惑をかけないようにするため
- 公園などを歩いているとき、他の犬に襲い掛かろうとするのを防ぐため
- 犬同士のけんかを防ぐため
犬に抱っこを早く慣れさせるコツ
犬が抱っこに慣れておいた方が良い理由を見ると、飼い主さんも抱っこの必要性を納得できるでしょう。
では、いよいよ愛犬に抱っこを慣れさせるコツについてご紹介します。
愛犬との生活のなかで実践できることから始めてみてください。
愛犬の体を触り、飼い主さんの手に慣れてもらうことから
抱っこに慣れてもらうためには、まずは体を触られても嫌がらないようにすることから始めます。
犬にとってはしっぽや足先など触られたくない場所があることを理解し、いきなり触ることは避けましょう。
一方、背中は比較的触られても平気な場所です。
まずは背中から触るようにし、少しずつ触る箇所を変えていくのがポイントです。
触る場所を意識すると同時に、飼い主さんの手にも慣れてもらえるようにしましょう。
床に手を置いて犬に匂いをかがせる、いきなり強い力では触れないようにするなどに気を付けながら実践してみてください。
おやつなどのご褒美を用意する
抱っこの練習をしていくとき、ご褒美としておやつを用意しておく方法もおすすめです。
好きなおやつやおもちゃなどをご褒美に用意し、撫でさせてくれたときや短い時間でも抱っこができたときなどに与えるようにしてみてください。
飼い主さんが褒めてくれる、ご褒美をもらえるとわかり、犬も抱っこを嫌がらないようになってくるでしょう。
脇の下に手を入れるのに慣れさせて「抱っこ」という言葉を理解してもらう
抱っこのとき、いきなり脇の下に手を入れられると犬は身構えてしまいます。
そこで、脇の下に手を入れることに慣れてもらうのがポイントとなります。
手を入れてみて嫌がらない様子なら、その場で褒めてご褒美を与えましょう。
犬は良いことをしたんだと認識し、その後少しずつ脇の下に手を入れるのを嫌がらなくなるはずです。
抱っこという言葉を理解してもらい、少しずつ体を浮かせるように
犬は、物分かりの良い動物です。
しつけの際にも、指示を聞いて適切に動くことができます。
そこで、抱っこという言葉の意味も理解してもらいましょう。
「抱っこ」と言いながら飼い主さんが脇の下に手を入れることで、抱っこがどのようなものなのかわかってもらえます。
その後、上半身を浮かせる、次に下半身も浮かせてみるといった方法で、少しずつ抱っこに挑戦してみましょう。
抱っこは、飼い主さんの背丈まで犬の体を持ち上げることになります。
そのため、安全に行なうことも大事です。
嫌がって逃げた際に高いところから落ちるなどの事故を防ぐためにも、手順を踏むようにしましょう。
なぜ犬が抱っこを嫌がるのか理由を知り、慣れさせるコツを正しく実践してみよう
犬が抱っこを嫌がるのには、きちんとした理由があります。
まずは、飼い主さんがその理由を知ることが大切です。
その上で、抱っこの必要性を理解し、慣れさせるコツを実践してみましょう。
少しずつ愛犬のペースに合わせて取り組み、安全に抱っこできるようにしてみてください。