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愛犬の吐き戻し・嘔吐の原因とは?対処法・注意点など解説

#健康

愛犬の吐き戻し・嘔吐の原因とは?対処法・注意点など解説

犬は人間よりも、吐いてしまうことが多い生き物だといわれています。実際に愛犬が吐き戻してしまったのを、見たことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか?

愛犬が吐き戻す姿は飼い主さんにとっては負担なもの。さらに、病気かもしれないと思うと気になって仕方がないことでしょう。そこで今回は、愛犬の吐き戻し・嘔吐で気にしなくていいもの、病院に連れていくべきもの、対処法や注意点などについて解説します。

犬の吐き戻しには2つのケースがある

犬の吐き戻しには2つのケースがある

心配な犬の吐き戻し。医学的に言うと、「嘔吐」と「吐出」の2つがあります。飼い主さんにとってなかなか区別のつきにくい、この2つの違いについて説明します。

区別のつきにくい「嘔吐」と「吐出」。その違いとは?

まず、嘔吐とは胃や十二指腸の中にあるものを吐き戻すことをいいます。次に吐出は、胃にまだ届いていないものを吐き戻すことをいいます。

吐き戻しで動物病院に連れていくときは、できれば嘔吐なのか吐出なのか、伝えたいところ。区別がつかないときは、吐いたものを見て消化がある程度進んでいれば嘔吐、未消化のものがほとんどなら吐出となります。また、吐出の場合、前に飛ばすように勢いよく吐き出すのも特徴です。

それぞれ原因や対応が異なりますので、解説していきましょう。

子犬やシニアはよく吐く?吐き戻しの多い犬種は?

子犬やシニアはよく吐く?吐き戻しの多い犬種は?

消化器官が十分に育っていない子犬は、少し食べ過ぎた、体を動かし過ぎたといったことで吐き戻しが多い傾向にあります。また、シニアの子は、消化器官が弱ったり、筋力が衰えたりして吐き戻すことがあります。どちらも病気が潜んでいないか、確認しましょう。

吐き戻しの多い犬種は?

マズルの短い短頭種は、消化器官が短く、吐き戻しの多い犬種と言われています。短頭種とは以下のような犬種を指します。

  • パグ
  • シーズー
  • ボストンテリア
  • ペキニーズ
  • フレンチブルドッグ
  • チャウチャウ
  • ボクサー

犬が吐き戻すのはどんなとき?8つの主な原因を徹底解説

犬が吐き戻すのはどんなとき?8つの主な原因を徹底解説

犬は二足歩行の人間と異なり、消化器官が地面に対し平行なので、体の構造上吐き戻しの多い生き物です。そのため、様子を見て問題ないことが多いですが、原因によってはすぐに動物病院に連れていかなければならない場合もあります。ここでは主な8つの原因について詳しく解説していきます。

①早食い・食べ過ぎ

食欲旺盛な犬や多頭飼いの犬などは、早食い・食べ過ぎをして吐き戻すことがあります。これは基本的に、心配しなくてもよい吐き戻しです。

早食い・食べ過ぎは犬の本能ともいえますが、頻繁に吐くようなら胃酸が逆流することで胃や食道に炎症が起こることもあります。また、繰り返すようなら何らかの病気が潜んでいることもあるので注意が必要です。

②中毒

犬の「たまねぎ中毒」は有名ですが、そのほかにも、チョコレート、カフェイン、ぶどう、キシリトール、アジサイ、ユリなどは犬が中毒を起こす可能性の高いものです。もしこれらのものを食べた場合、速やかに動物病院を受診しましょう。激しい嘔吐のほか、けいれん、呼吸不全、さらに血尿・血便などの症状も出て、命に関わることになります。

③代謝性疾患など消化器以外の病気

代謝性疾患とは、糖尿病や副腎皮質機能低下症などの病気のことで、嘔吐を引き起こします。また、腎不全の症状の一つにも吐き戻しがあります。

これらの病気で嘔吐が続く場合、病気が進行していることが多いので、なるべく早く動物病院を受診してください。嘔吐以外の症状としては、体重の減少や多飲多尿などの症状があります。

④消化器系の病気

消化器系の病気にかかると、多くの場合嘔吐がみられます。消化器性疾患としては、急性胃炎、胃腸炎、膵炎、腹膜炎、腫瘍、腸閉塞などが挙げられます。

激しく嘔吐するときは胃拡張捻転症候群という胃が急に拡大・ねじれてしまう病気の可能性があります。この病気は、早食い・食べ過ぎなどがきっかけとなることがあり、速やかに動物病院に連れていく必要があります。

また、吐いた内容物に便臭がある場合には、腸閉塞の可能性もあります。こちらも早急に動物病院の受診が必要です。

⑤感染性腸炎

腸炎などの感染症では、頻繁に嘔吐が起こります。感染性の腸炎の原因としては、細菌性・ウイルス性・寄生虫などがあります。

細菌感染による腸炎は、カンピロバクター・らせん菌などによって起こり、散歩などで感染することもあります。軽症であれば抗生剤や吐き気止めなどの薬で治療しますが、重症の場合は点滴などが必要なこともあります。

ウイルス性腸炎は、パルボウイルス感染症、犬コロナウイルス感染症などが挙げられます。どちらも嘔吐・下痢などの症状が激しく、感染力もある恐ろしい病気なので必要な病気です。

最後に寄生虫による腸炎は、回虫、鉤虫などの寄生虫への感染で起こります。こちらも嘔吐・下痢が主な症状となります。駆虫薬によって治療できますが、脱水などの症状があれば点滴などをおこなう場合もあります。

⑥アレルギー

アレルギー反応によって、吐き戻しが起こることもあります。まず食物アレルギーは、牛や乳製品、卵、乳製品、小麦粉などの穀物類などによって起こります。アレルギーを起こす物質のことをアレルゲンといいますが、アレルゲンとなる食物を取り除けば嘔吐などの諸症状はおさまっていきます。

また、薬物によるアレルギーもあります。抗生物質や痛み止めなどの内服薬にアレルギー反応を起こし、吐き戻す犬もいます。こちらも原因となる薬の投与を止めれば、多くの場合症状は改善します。

⑦空腹やストレス

犬はお腹が空いているとき、黄色い胆汁を吐くことがあります。生理現象の一つともいえますが、頻繁に吐くと食道などの粘膜を傷つけてしまうことも。よく空腹で吐き戻しがあるようなら、食事を細かく分けて空腹の時間を減らすとよいでしょう。

また犬も、人間と同じようにストレスで吐き戻しすることがあります。ストレスの原因となるものを取り除けば、ほとんどの場合吐き戻しは改善します。

⑧異物誤飲・誤食

誤飲・誤食による嘔吐は、様子を見てよいものから、直ちに動物病院に連れていくべきものまで様々です。誤飲・誤食した内容物や経過時間にもよりますが、動物病院での注射により吐かせることも可能ですので、何を飲み込んだか分からない場合は受診をおすすめします。

よくある誤飲・誤食としては、前述の中毒となる食物、鳥の骨、犬のおもちゃ、電池などで開腹手術が必要なこともあります。特にアルカリ電池は細胞・組織を壊死させる作用があるので、犬に触れられない場所で管理してください。

そのほかの原因とは?

ご紹介した原因のほかにも、熱中症、脳炎、車酔い、フードの変更、老化、草を食べたなどの可能性が考えられます。特に熱中症は、最近の暑さから増えてきているものの一つです。吐き戻しにはいろいろな原因がありますので、飼い主さんも知識を増やしておくのが愛犬を守ることにつながります。

愛犬が吐き戻したら飼い主さんがすべきこと

愛犬が吐き戻したら飼い主さんがすべきこと

犬の吐き戻しは、心配しなくてもよいものから、至急動物病院の受診が必要なものまで幅広いものがあります。日頃愛犬と触れ合っている飼い主さんでも、判断に迷うことがあるかもしれません。そんなときは、次の項目を参考にしてください。

吐き戻した物を確認しよう

まずは、愛犬が吐いた内容物を確認しましょう。犬が吐き戻す前には、動き回る、吐く仕草をする、床を嗅ぐ、といった動作が見られます。こういった動作を知っておけば、飼い主さんも事前に心構えができるでしょう。

また、吐いたものから便臭がする場合は、腸閉塞などの可能性もあるので、臭いもチェックしてください。犬の吐き戻す内容物としては、以下のようなものがあります。

  • 未消化のフード
  • 消化の進んだフード
  • 白い泡
  • 黄色い液体
  • 赤い液体、茶色い液体
  • 異物が混ざっている
  • 寄生虫

愛犬の様子を観察しよう

吐き戻した後の様子を観察しましょう。吐いたあとにぐったりしていないか、何回も吐いていないか、そのほか普段しない行動をしていないか、細かくチェックしてください。

事前に何があったか思い出してみよう

原因を探る一つの材料となりますので、吐き戻す前に、愛犬が何をしていたか思い出してみてください。おもちゃで遊んでいた、ガツガツ早食いしていた、元気がないと思ったら急に吐いた、などいろいろなケースがあります。

様子を見てよいケースとは?

様子を見てよいのは、早食い・大食いの後にフードを吐き戻した、空腹時に黄色い液体(胆汁)や白い液体を吐いたといったケースです。その後、元気がよく食欲もあるようなら、それほど心配しなくてもよいでしょう。

病院に連れていくべき吐き戻しとは?

病院に連れていくべき吐き戻しとは?

次に病院に連れて行くべき吐き戻しについてです。至急、動物病院に行ったほうがよいケースと翌日でもよいケースについて解説します。

至急動物病院に行ったほうがよいケース

以下のような症状があれば、至急動物病院の受診が必要です。夜間でも様子を見たりせず、夜間診療している動物病院など探してみてください。

  • 異物誤飲・誤食の可能性がある
  • 食事後急に苦しみ出した
  • 繰り返し何度も吐く
  • 内容物に血が多く含まれている
  • ぐったりしている、震えている
  • 吐こうと苦しそうなのに吐けない
  • 激しい下痢も伴っている
  • 血尿や血便がある

翌日でもよいケース

緊急性を要しないものの、動物病院にかかるべきケースとしては、以下のようなものがあります。

  • 寄生虫が混じっていた
  • 1〜2回吐いたものの元気はある
  • 毎朝、黄色い液体や白い泡を吐く

吐き戻しのとき、自宅でできることは?

元気がよくしばらく様子をみてよさそうな時、翌日に受診する時などは、自宅でのケアが必要です。吐き気が続くようなら、半日ほど食事を与えず様子をみます。吐き気がおさまてきたら、常温の水を少しずつ与えましょう。

もし水も吐くようなら、動物病院を受診してください。吐き気もなさそうで食べ物を与えて大丈夫そうなら、消化系のフードをふやかしたもの、ささみをほぐしたものなどから様子をみて通常の食事に戻していきます。

動物病院で伝えることは?

動物病院で伝えることは?

犬の吐き戻しにはこのように多様な原因があるため、ただ「吐き戻した」というだけでは、診断が難しいことがあります。ですので、飼い主さんがすべきことの項目でチェックしたものなどを、獣医さんに伝えましょう。

伝えたい情報とは?

獣医師が診断にあたり、欲しい情報とは以下のようなものです。

  • 吐き戻した回数
  • 吐いた前と吐いた後の様子
  • どんなふうに吐いたか(苦しそうだった、など)
  • 中毒の可能性があるか
  • 誤飲・誤食の可能性があるかどうか
  • 何を吐いたか(吐き戻した内容物)
  • いつから吐いているのか
  • 下痢などのその他の症状がないか
  • 食事は取れているか、元気はあるか

吐き戻したものは、なるべくアルミやラップなどに包んで、動物病院へ持参してください。また、吐く動作などを動画で撮影しておくと、診断の手がかりとなることがあります。

まとめ 愛犬の吐き戻しは飼い主さんがしっかりと管理しよう

愛犬の吐き戻しは飼い主さんがしっかりと管理しよう

犬の吐き戻しは、生理現象の一つとも言えるので、元気があり食事も取れていれば、それほど心配することはありません。早食いや食べ過ぎ、空腹の時間を減らす、ストレスを感じさせないといったことは、飼い主さんの工夫により改善することができます。

しかし、ご紹介した通り、中毒、胃拡張捻転症候群、誤飲・誤食などは、早く動物病院に連れていかなければ、命に関わることもあります。また、何度も吐く、だんだん元気がなくなる、下痢を伴うといった場合には、病気の可能性もあります。

愛犬の様子、吐き戻した内容物などをしっかり確認し、適切な判断ができるよう、普段から知識も増やしておきましょう。迷ったときは、まずは動物病院で獣医師の判断を仰ぐのがおすすめです。また、緊急時のために、夜間診察してくれる動物病院なども把握しておきましょう。

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