犬はお酒を飲んでも大丈夫?飲んでしまった際の対処法は
#ごはん
お酒というと、私たち人間も20歳を過ぎてからしか飲むことができません。
そして、犬にとっても注意が必要な飲み物となっています。
犬はお酒を飲んでも大丈夫なのか、うっかり飲んでしまったときにはどう対処すれば良いのかなど、詳しくご紹介していきます。
万が一のときに備えて、対処法も知っておきましょう。
犬にお酒はNG
犬に、お酒はNGとなっています。
飲んではいけない理由を知り、愛犬が口にしてしまわないよう気を付けましょう。
ほんの少量でもお酒は危険
ごくわずかな量であっても、犬にお酒を与えるのは危険です。
アルコール成分をすぐに吸収してしまうことから、酔ったようになったり脳にも影響を及ぼします。
さらに、アルコール成分が体内に長くとどまるという点から、呼吸器や心臓、腎臓などの全身にも支障をきたすようになります。
なかには、アルコールを摂取し昏睡状態に陥り、そのまま命を落としてしまうということもあるためとても危険です。
犬の体重1㎏に対し、アルコール95%のお酒を5、6ml飲んだだけでも命の危険が伴うとされています。
ビールやワインなどにより含まれるアルコール度数が異なるなか、少ない量でも命に関わると考え、行動に注意する必要があります。
飼い主さんが飲んでいるお酒をなめてしまうという事態も想定できるため、普段からお酒を飲む人は愛犬が誤飲してしまわないよう注意することも大切なのです。
犬がお酒を摂取するとどのような症状が現れる?
飼い主さんの気づかないうちに、愛犬がお酒を口にしてしまうことも考えられます。
そこで、犬がアルコールを摂取したとき、どのような症状が現れるのかも知識として得ておきましょう。
以下のような症状がみられた場合、近くにお酒がないか確認してみてください。
- ふらふらした様子で、歩くことができない
- ぐったりした様子
- ぼんやりしている
- 嘔吐や下痢の症状がある
- 意識がもうろうとしている
- 食欲がない
摂取するアルコールの量やその日の体の状態などによって異なるものの、摂取してから1時間以内くらいに症状が現れる場合が多いです。
愛犬がお酒を飲んでしまったかもしれないというときは、その後の体調をよく見ておくことが大切です。
こんなものもお酒が含まれているので要注意
お酒というと飲み物であり、ビールや日本酒、ワイン、ウイスキーなどを思い浮かべるでしょう。
しかし、お酒を含むものには、飲み物だけでなく食べ物もあります。
たとえば、チョコレートやケーキなどのお菓子に、お酒が使われていることもあります。
このようなお菓子類も、愛犬がうっかり食べてしまわないようにしましょう。
普段どんなものにお酒が含まれているのかを知り、家の中での保管場所を決めておくのも飼い主の大事な役目といえます。
犬がお酒を飲んでしまったときの対処法とは?
気を付けていたけれど愛犬がお酒を飲んでしまった、うっかり舐めてしまったというときは、速やかに対処することが大切です。
以下の点に注意しながら、冷静に対応できるようにしましょう。
動物病院へ連絡をする
まず、かかりつけの動物病院に電話をし、犬がお酒を飲んでしまったということを伝えましょう。
診察時間内であればかかりつけの動物病院に電話ができますが、深夜や休日では対応してもらえないこともあります。
そのようなときは、救急外来に対応している動物病院を探して問い合わせてみましょう。
飲んでしまった時間とお酒の量を伝える
動物病院に電話をする際、いつお酒を飲んでしまったのかという時間をできるだけ詳しく伝えます。
お酒を飲んでから症状が現れるまでの時間を参考に、どのような異常がみられるかを検討できるためです。
同時に、飲んでしまったお酒の量も細かく伝えるようにしましょう。
量によっては犬の命に関わる場合もあります。
正確な量がわからない場合は、少し舐めただけなのかなど目安となる情報を伝えると良いです。
犬の状態を細かく伝える
動物病院に電話をして、飲んでしまったお酒の量などを伝えるとき、今の犬の状態について細かく伝えることも大切です。
ぐったりしている、少しふらふらしているなどの様子を伝えることで、お酒がどれくらい体に影響を及ぼしているか把握することができます。
下痢や嘔吐はしていないかなどを細かく確認し、いつもと違うところがないかを見ておきましょう。ほんの少しでもいつもと違う様子がある場合は、その状態を細かく伝えるようにしてください。
わずかな異変であっても、お酒による影響かもしれないためです。
犬がお酒を誤飲しないよう、飼い主ができること
犬がお酒を誤飲するとき、その危険性を知らずに飲んだり舐めてしまいます。
犬にとっては、お酒がどのようなものなのかがわかりません。
そのため、飼い主さんが誤飲してしまわないよう日々注意しておくことが大切です。
たとえば、以下の点に気を付けながら過ごすだけでも、お酒の誤飲を防ぐことができるでしょう。
- ペットのいないところでお酒を飲むようにする
- 家の中でお酒の保管場所を決め、愛犬の手が届かないようにする
- 飲みかけにしたまま放置しない
- お酒の缶やコップはすぐに洗う
- お酒を飲む時間帯も工夫する
お酒は、飼い主さんにとっての娯楽でもあり、一日の疲れを癒す存在でもあるでしょう。
しかし、愛犬が口にしてしまうと、疲れを癒すどころではなくなってしまいます。
小さなことにも気を付けながら、愛犬がお酒を飲んでしまわないようにすることが大事です。
お酒の危険性を十分に理解したうえで、対策を始めてみましょう。
犬にとってお酒はとても危険!対処法を抑え、日常生活で対策も始めよう
お酒は、ほんの少しの量であっても犬の体に大きな影響を及ぼします。飲む量や状況によっては命に関わる場合もあります。
その上で、万が一犬がお酒を飲んでしまったときの対処法を抑え、トラブルが発生しないよう対策も行なっていきましょう。
愛犬の大切な命を守るため、飼い主さんにとっては大きな役割があります。
お酒の管理方法や利用の仕方などを考え、愛犬の健康を維持できるようにしましょう。