犬がガムを食べた時の対処方法を解説。キシリトール配合は要注意!
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バッグの中やテーブルの上に置いてあったガムを愛犬がうっかり食べてしまった、人間用のガムって犬に悪影響はないの?と焦ってしまうような事態もあるでしょう。
犬用のガムとして販売されているものは与えても安心ですが、私たち人間用のガムには注意点もあります。
愛犬がガムを食べてしまったときどう対処すれば良いのか、どのようなガムが危険なのか、詳しく見ていきましょう。
犬は人間用のガムを食べても大丈夫?
人間用のガムは、犬の体内ではうまく消化することができません。
通常であれば1~3日程度で排泄されますが、きちんと排出されなかった場合は消化不良を起こしてしまいます。
消化不良から、嘔吐や下痢などの症状が現れることもあるので注意が必要です。
ここから、人間用のガムは犬には与えない方が良い食べ物であるといえます。
飼い主さんとしては、愛犬の手の届かないところにガムを置くようにするなど、日々の管理も求められます。
ガムに含まれる成分やその日の愛犬の体調などにより、どのような症状が現れるかわかりません。そのため、犬にはガムを与えない方が安心です。
犬がガムを食べてしまった!対処法とは?
犬が人間用のガムをうっかり食べてしまったとき、飼い主さんはどのように対処すれば良いのでしょうか?
対処法について、詳しく見ていきます。
口内を確認、ガムが見つかったら取り出す
愛犬がガムを食べてしまったとき、まずは口内を確認しましょう。
愛犬の口を開き、喉に詰まっていないかを確認し、ガムが柔らかい場合は気道を開いた後ピンセットで取り出すと良いです。
一方、ガムが固い場合は、小型犬であれば頭を下にして背中をゆすってみます。大型犬は、横向きに寝かせた後肋骨の下を押すようにしてみてください。
すでに呼吸困難の症状がみられる際は、できるだけ早く動物病院で診てもらいましょう。
オキシドールを使ってガムを吐き出させる
愛犬の体内にガムが入ってしまったときの対処法としては、オキシドールを使った方法もあります。
ガムを飲み込んでしまってから30分以内であれば有効な方法です。
オキシドールを3%に薄め、犬の体重の1㎏あたり1~2ml飲ませます。
犬が自ら飲むことはないため、飼い主さんがスポイトなどを使って飲ませる必要があります。
オキシドールを使って無事にガムを吐き出したあとも、動物病院で診てもらいましょう。
オキシドールは、犬の消化管に潰瘍を起こす恐れもあるので、病院での診察を受けるようにしてください。
塩を使ってガムを吐き出させる
オキシドールがすぐにないというとき、塩を使ってガムを吐き出させる方法もあります。
100mlあたり3gの食塩を入れた食塩水を作り、飲ませるという方法です。
この方法によって無事にガムを吐き出すと安心ですが、吐き出さない場合は塩分が体内にて吸収されることで塩中毒になる恐れがあるので注意が必要です。
ほんの少量の塩であっても犬の体には危険が伴うので、塩を使って吐き出させる方法を試した後も動物病院で受診するようにしてください。
犬と人間用のガム、いくつかの注意点を理解しておこう
身近にある人間用のガムは、犬にとっては危険な食べ物でもあります。
どのような点が危険なのか、また日常で注意すべき点についてもまとめてみました。
キシリトール配合のガムには要注意
私たちが口にするガムのなかには、キシリトールを配合したものも多いです。
このキシリトール配合のガムは、犬にとっては危険なものとなるので注意しましょう。
たとえば板ガムを1、2枚食べただけでも、キシリトールが配合されている場合は中毒を引き起こすことがあります。
多量に摂取した場合は、肝不全に陥ることもあるほど、危険な成分なのです。
愛犬がガムを食べてしまったとき、以下のような症状が現れていないかもしっかり確認するようにしましょう。
- 嘔吐
- 痙攣
- 元気がなくなる
- 筋力の低下
- 運動失調など
上記のような症状がみられるとき、愛犬がキシリトールによって中毒を起こしているかもしれません。
普段何気なく食べているガム、キシリトールが配合されているかどうかも確認してみましょう。
どんなものであれ人間用のガムは愛犬の届かないところに置く
犬は、自分にとって大丈夫なものかもわからず、何でも食べてしまうことがあります。
食べたものによっては中毒を引き起こし、命に関わる症状が現れる可能性もあります。
そこで、人間用のガムに関しては、キシリトールの配合の有無にかかわらず、どんなものであれ愛犬の届かないところに置くようにしましょう。
思いもよらないところから見つけてきて、うっかり口にしてしまうこともあります。
ガムの置き場所を決めておき、愛犬に危害が及ばないようにしましょう。
散歩中に見つけたガムについては食べないように愛犬に教えることも大事
飼い主さんが家の中でガムの管理に気を付けていても、外に散歩に出た際にガムを見つけてしまうこともあります。
散歩コースにガムが落ちていると、愛犬は食べようする恐れもあります。
そこで、しつけトレーニングの一環として、ガムを食べてはいけないということを教えてみましょう。
決まった合図で食べるのをやめるように教えることで、愛犬の命を守ることができます。
気づかぬ間に食べてしまったときは、やはり動物病院へ行き、獣医師に状態を伝えるようにしましょう。
人間用のガムに関しては、道端に落ちている可能性もあることを理解し、日々の散歩にも気を付けてあげるとより安心です。
犬にとって人間用のガムは危険!対処法を抑え、動物病院での受診も忘れずに
私たちにとって何気ない食べ物であるガム、犬の体には悪影響となる恐れがあります。
特に、キシリトールが配合されているガムは、犬の体で中毒症状を引き起こし、危険な状態を招く場合もあるため注意が必要です。
犬がガムを食べてしまったときの対処法を抑えつつ、必ず動物病院での診察も受けるようにしましょう。
愛犬を危険から守るため、細かいことにも注意しながら日々を過ごすことが大切です。
ガムの管理にはくれぐれも注意し、愛犬の口に入らないようにしましょう。