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愛犬の介護は大変?!老犬になる前に心構えをしましょう

#暮らし

犬の平均寿命が延び、愛犬の介護が必要になる飼い主さんが増えています。
犬も老化が進むと人間と同じように身体が衰えます。
その結果、日常生活が困難になり介助が必要となる日がくるかもしれません。
はじめて犬の介護に直面する飼い主さんの多くは不安を感じるものです。
そこでこの記事では、犬の老化現象や介助するポイント、用意できるものを紹介します。
愛犬の介護に対する不安や心配を減らし、シニア期に向けて準備しておきたい飼い主さんは参考になさってください。

犬の介護がはじまる年齢について

愛犬の介護は大変?!老犬になる前に心構えをしましょう

犬の介護がはじまる年齢に決まりはありません。
犬種や健康状態によって老化のスピードは異なるからです。
中には、介護を必要としないまま天寿を全うする犬もいます。
ここでは、一般的な犬のライフステージをもとに、介護がはじまる年齢やポイントを解説しましょう。

犬の介護は7歳が目安と考えます

一般的に犬の介護を考える目安は7歳からです。
人間の年齢に比べると老化の開始が早く、驚く飼い主さんも多いでしょう。
ほとんどの犬は7歳からシニア期に入ります。
犬種だけでなく個体差もあるので、あくまでも目安として考えてください。
老犬になったからといって、いきなり介護ははじまりません。
犬も人間と同じように、徐々に老化が進行していきます。

犬の介護を準備しておきましょう

犬の介護は愛犬を迎え入れるときから準備しましょう。
老化は病気ではなく自然現象です。
必ずしも介護が必要になるとはいえないものの、老化によってさまざまな衰えがおこります。
免疫力が低下して病気にかかりやすくなったり、病気が治りにくくなったりする場合も増えるでしょう。
犬が長生きすれば介護の確率が上がると理解しておくことが大切です。

犬の介護は愛犬の観察が欠かせません

犬の介護は飼い主さんが老化に気づくことで早めに対応できます。
毎日お世話していると、犬の老化に気づきにくいかもしれません。
そのため、犬の介護や老化について事前に知っておく必要があります。
老化は避けては通れません。
飼い主さんの愛情で愛犬のシニア期をサポートしてあげましょう。
介護のタイミングを逃さないためにも、愛犬の観察は欠かせません。

犬の介護の必要性をチェックしましょう

愛犬の介護は大変?!老犬になる前に心構えをしましょう

犬の介護は、愛犬の老化の進み具合が影響します。
そこで、犬の老化が進むと見られる変化をチェックリストにしました。
当てはまる数が多いほど、老化の進行が疑われます。ぜひ、チェックしてみてください。

見た目でわかる犬の老化をチェックしましょう

  • 皮膚のハリが減ってきた
  • 皮膚の表面が固い
  • 被毛にツヤがない
  • 抜け毛が増える
  • 顔の周りの白髪が増えた
  • ヒゲが白くなった
  • 瞳が白っぽくなったり、濁ったりしてきている
  • 病気でないのに、痩せたり太ったりした

行動でわかる犬の老化をチェックしましょう

  • 家の中で家具にぶつかる回数が増えた
  • 壁伝いに歩いている
  • 段差に気づかずにつまず
  • 散歩に行きたがらないことが増えた
  • 名前を呼んでも反応が薄い
  • 食事をこぼす量が増えた
  • 食事に時間がかかる
  • 好みの味が変わった
  • トイレの失敗が増えた

老化の判断は獣医師に相談しましょう

チェックの数が多くても介護が必要とは限りません。
また、老化のチェック項目が病気によるサインの可能性もあります。
チェックが入った場合は、動物病院の受診がおすすめです。
獣医師に診察してもらいましょう。

犬の介護とは

愛犬の介護は大変?!老犬になる前に心構えをしましょう

犬の介護は、老化や病気が原因で散歩や食事などの日常生活が困難になったときにはじまります。
愛犬の生活の質を維持するために環境を整えたり、介助したりするのが目的です。
どのような介護があるのか具体的に紹介します。

犬の介護①「食事」について

犬の食事を介護する主なポイントは、「姿勢」「食べるもの」「水分摂取」の3つです。

食事の姿勢を介助します

介護が必要な犬は食事の姿勢が大切です。
老犬は飲み込む力が弱くなっているため、頭の位置を高くする必要があります。
食器を台の上に置いたり、飼い主さんが体を支えたりしてあげましょう。

消化のいい食事が必要です

食事の介護が必要な犬には、消化に負担がかかりにくい食べものを用意します。
ドライフードの場合はぬるま湯でふやかし、やわらかくしてから与えましょう。
市販のドッグフードを買う際はシニア犬用を選びます。

水分不足に気をつけましょう

介護が必要な犬は定期的に水分を飲ませてあげる必要があります。
老犬はのどの乾きに気づかない、水を飲むのが億劫になる傾向があるからです。
適切に水分摂取すれば、脱水を防いだり、口の中を清潔にしたりできます。

犬の介護②「排尿や排せつ」について

犬の排せつを介護するには、飼い主さんのサポートが欠かせません。

トイレの環境とタイミングを記録しましょう

介護が必要な犬のトイレは環境が大切です。
排せつを失敗してもいいように、ペットシーツは広めに敷きます。
飼い主さんがそばで介助する場合は汚れてもいい服装にしましょう。
トイレのタイミングを記録しておくと、介護が進んだときに役立ちます。

トイレの姿勢は身体を支えて介助します

犬の老化が進むと、自力での排せつが困難になるかもしれません。
飼い主さんは愛犬の下半身を支えてあげましょう。
小・中型犬は前から、大型犬は後ろから支えるのがおすすめです。
排せつ後は汚れた部分を拭いてあげます。

オムツも役立つアイテムです

老化や病気で粗相が増えた犬の介護にはオムツを使用します。
排せつのタイミングに間に合わないときだけでなく、飼い主さんが外出するときにも役立つでしょう。
オムツは定期的に交換し、皮膚のかぶれに注意が必要です。

犬の介護③「シャンプー」について

頻繁にシャンプーできなくなった犬の介護では、皮膚を清潔に保つためのケアが大切です。

お尻まわりの毛はカットします

排せつの介護が必要な犬だけでなく、肛門まわりの被毛はカットしましょう。
汚れが拭きやすくなり、皮膚を清潔に保てます。
飼い主さんのカットがむずかしい場合は、プロにお願いすると安心です。

汚れたらすぐに拭いてあげましょう

介護が必要な犬は食べこぼしや粗相が増えるので、汚れたらすぐに拭いてあげます。
脂汚れには温めた蒸しタオルがおすすめです。
被毛が濡れてしまったら、乾いたタオルで拭きましょう。
シートタイプのウエットティッシュも手軽で便利です。

シャワーは部分的にします

介護が必要な犬は体力が衰えているので、部分的にシャワーしましょう。
汚れが気になる部分だけを洗うようにすれば、愛犬の負担は少なくすみます。
シャワーの後は、乾いたタオルやドライヤーで乾かすのが大切です。

犬の介護④「歩行」について

歩行が困難な犬の介護は、運動不足を防ぐのがポイントです。

短時間でも散歩しましょう

歩行の介護が必要な犬であっても、散歩は続けましょう。
抱っこやバギーで外出し、短時間だけ地面を歩かせるだけでも十分です。
外気に触れるだけでもリフレッシュできます。
老犬の散歩は無理せずに継続することが大切です。

歩行を補助できるアイテムを役立てましょう

自力で歩くのが困難な犬の介護アイテムには、ハーネスやバギー、車いすなどがあります。
ハーネスは首輪と異なり、胴体を支えるので犬の身体が安定するアイテムです。
バギーや車椅子は長時間の歩行が困難な愛犬のお出かけをサポートしてくれます。

歩行の前後にはマッサージが欠かせません

介護が必要な犬は身体を動かす前後はマッサージしてあげましょう。
歩行がむずかしくなると全身の筋力が衰えるからです。
マッサージすることで血流が良くなり、筋肉もほぐれやすくなります。
マッサージは愛犬とのスキンシップにもなるので一石二鳥です。

犬の介護⑤「認知症」について

認知症の犬の介護は多岐にわたるだけでなく、長期化する可能性があります。

夜鳴きは動物病院を受診しましょう

認知症で介護を必要とする犬の多くが、昼夜逆転の生活になり夜鳴きをはじめます。
認知症が原因の夜鳴きだと放っておいたら、病気の痛みが原因で鳴いていたケースも少なくありません。
まずは動物病院を受診し、夜鳴きの原因をはっきりさせるのが大切です。

家具や狭いところに入り込まない工夫が必要です

認知症の介護には、犬が誤って家具や狭いところに入り込まない環境づくりがあります。
認知症の犬は後ずさりができません。
そのため、家具や狭い隙間に入り込んでしまうと動けなくなってしまいます。
家具や狭いところの隙間をふさいだり、サークルを用意したりしましょう。

異常な食欲には細やかに対応します

認知症で満腹中枢や記憶力が衰えた犬の介護は、細やかな対応が必要です。
食事を終えてもすぐに空腹を訴えてくる場合、食事の回数を増やしつつ、1回の食事量は減らさなくてはなりません。
老犬に必要な1日の摂取量を考え、カロリー過多を防ぐのが大切です。

犬の介護のために準備できるもの

愛犬の介護は大変?!老犬になる前に心構えをしましょう

犬の介護に向けて用意できるものがあります。
愛犬が長生きすれば介護の必要性が高まるので、どのようなものが必要になるか知っておくのがおすすめです。
ここでは、介護にあると便利なものを紹介します。

床ずれ予防のために用意できるものについて

寝たきりで介護が必要な犬や老化現象で寝ている時間が増えた老犬は、床ずれ予防が欠かせません。
床ずれ予防におすすめなのが、低反発ベッドや介護用クッション、クッションサポーターです。

【使い分け例】

  • 寝返りが自由にできない場合は全身を守るベッド
  • 部分的な保護なら介護用クッション
  • 関節やピンポイントの保護はクッションサポーター

歩行補助のために用意できるものについて

足腰が弱ってきた犬の歩行を介護するためには、バリアフリーの用意が必要です。
愛犬が段差につまずいたり、落ちたりするのを防ぎます。
クッション素材のステップやスロープを用意し、家の中の気になる場所に設置しましょう。
また、自力で歩くのがむずかしい場合は歩行を補助する車いすがおすすめです。
犬用の車いすは歩行を補助するので筋力低下のスピードを遅らせるのに役立ちます。
オーダーメイドの商品もあるので、愛犬に合わせて用意できるのも便利です。

排せつを介助するために用意できるものについて

認知症や筋力の衰えが進むと排せつの介護が必要になります。
自分で排せつできるものの、トイレに間に合わない場合は大判や吸収量の多いトイレシートを用意しましょう。
トイレの周りに敷き詰めれば、犬のお漏らしに対応できます。
自力での排せつがむずかしくなってきた犬の介護にはオムツがおすすめです。
犬用のオムツには尻尾を出す穴がついている工夫もあります。
サイズや容量も選べるので愛犬に合わせて用意しましょう。

愛犬を清潔に保つために用意できるものについて

介護が必要な犬の多くは、食事や排せつのタイミングで汚してしまいます。
愛犬を清潔に保つために用意できるのが、シートタイプの身体拭きとドライシャンプーです。
体力が低下している老犬の身体をお風呂に入れなくても清潔にできます。
シートタイプの身体拭きは手軽に汚れた部分をきれいにできて便利です。
ドライシャンプーは、洗い流しが必要ないのでニオイ対策になります。

犬の介護をサポートしてくれるサービス

愛犬の介護は大変?!老犬になる前に心構えをしましょう

飼い主さんが介護の問題を抱え込まないよう、犬の介護をサポートしてくれるサービスがあります。
訪問介護サービスは自宅で愛犬の介護をサポートしてもらえるのが特徴です。
ここでは、老犬介護士やペットシッターについて紹介します。

老犬介護士の訪問介護サービスについて

老犬介護士とは、老犬のケアと介護のスペシャリストです。
専門的な知識があるので、寝たきりや認知症の犬もサポートしてくれます。
飼い主さんが外出してもお世話をお願いできるケースもあるので、介護が長期化している場合におすすめです。

ペットシッターの訪問介護について

資格を有していなくても老犬の世話が得意なペットシッターもいます。
散歩や食事などの生活介助が主なサポート内容です。
入浴やトイレの介助もお願いできるので、1人ではむずかしいケアの力になってもらうこともできます。

犬の介護サービスを探す方法

犬の訪問介護サービスはインターネットで簡単に検索できます。
「老犬介護士 訪問介護」「ペットシッター 老犬」などのキーワードとお住いの地域で検索してみてください。
動物病院やペットショップで紹介してもらえるケースもあります。

まとめ

愛犬の介護は大変?!老犬になる前に心構えをしましょう

今回は、犬の介護について紹介しました。
犬がシニア期に突入するのは7歳が目安です。
人間と違い、あっという間に介護がはじまる犬も少なくありません。
犬の介護は食事や排せつなど多岐にわたります。
用意できるものもあるので、早めに準備しておくのがおすすめです。
介護生活は終わりが見えない分、飼い主さんの負担をできるだけ減らしましょう。
犬の介護をサポートしてくれるサービスも、参考にしてみてください。
このサイトでは、今後も愛犬の老後や介護に関する情報を紹介し、飼い主さんの不安や疑問を解消するお手伝いをしていきます。

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