ゴキブリ対策のホウ酸団子を愛犬が誤飲!症状や対処法とは
#健康
家に現れると厄介で少しでも早く駆除したいと思うゴキブリ、市販や手作りでホウ酸団子を用意すると効果的とも言われます。
しかしこのホウ酸団子、うっかり犬が誤飲してしまうというトラブルも起きているんです。
ゴキブリをやっつけてしまうほど威力のあるホウ酸団子、万が一愛犬が口にしてしまったときはどうすれば良いのでしょうか?
誤飲したときに現れる症状や対処法について見ていきましょう。
ホウ酸団子ってどんなもの?
ゴキブリ駆除について調べていると目にするホウ酸団子。
数ある駆除方法のなかでも効果が期待できるという点から用意している家庭もあることでしょう。
このホウ酸団子とは、タマネギやじゃがいも、小麦粉や砂糖といったものにホウ酸を混ぜて作ったものです。
目がほとんど見えない代わりに嗅覚がとても発達しているゴキブリの特性を活かして考案されたもので、このホウ酸団子を口にすることで脱水症状を引き起こし、乾燥死します。
ホウ酸団子は、ゴキブリがよく現れる場所にいくつか置いておくのが有効です。
よって、キッチンに置いておくケースが多いでしょう。
1つと限らず、キッチンの空間の四隅など数個置くことで、より効果が期待できるとも言われています。
そんななか、愛犬がキッチンに入ってホウ酸団子を食べてしまった、いくつか置いているうちなくなっているものがあるなど、犬の誤飲に関するトラブルも起きています。
では、犬がホウ酸団子を誤飲してしまった場合、どんな症状が現れるのか、どのように飼い主は気づくことができるのか確認しておきましょう。
ホウ酸団子を誤飲したときに起きる症状とは
キッチンに置いていたホウ酸団子がなくなっている、もしかして愛犬が食べてしまった?!となったとき、愛犬にこんな症状が現れていないか見てみましょう。
- 元気がなくなる
- 下痢や嘔吐を起こしている
- 痙攣する
- 貧血を起こす
- 食欲がなくなる
- 黄疸が現れる
- 目の結膜が白くなる
どんな症状が現れるかはその時々によって異なるものの、手作りのホウ酸団子を誤飲してしまった場合は玉ねぎが使用されているため、タマネギ中毒を起こしてしまいます。
誤飲してすぐに症状が現れるわけではなく、数日経ってから異変を感じることが多いので、その点にも注意が必要です。
市販のホウ酸団子を食べてしまうよりリスクは低いとはいえ、3㎏の犬の場合は9~20g程度が致死量となっているので油断は禁物です。
市販のホウ酸団子を食べてしまったときは、上記の症状に加えて、熱が出たりぐったりとして動かなくなるなどの異変も現れる場合があるため気を付けましょう。
ホウ酸団子をうっかり食べてしまった!どのように対処すればいい?
気を付けていたけれど愛犬がホウ酸団子を食べてしまった、ちょっと油断した隙にホウ酸団子がなくなっていたとなると、飼い主は慌ててしまうでしょう。
愛犬に異変が現れているとなると、さらに焦ってしまいます。
そこで、ホウ酸団子を誤飲してしまったときの対処法についても確認しておきましょう。
口の中から取り出す
ホウ酸団子を口にする瞬間を見た、口をもぐもぐさせているというときは、口の中に手を入れてホウ酸団子を取り出しましょう。
飼い主が慌ててしまうと愛犬もびっくりするので、落ち着いて口の中に残っているホウ酸団子を取り除くのがポイントです。
驚かせてしまうとうっかり飲み込んでしまう恐れもあるので、注意しましょう。
吐き出させる
ごくっと飲み込んでしまった、そんなときは吐き出させるようにします。
海水と同じくらいの濃度の塩水を作って、愛犬の喉の奥にスプーン一杯ほど流し込みます。
その後15分ほど経過してからまだ吐き出していない場合は、再度飲ませてみましょう。
それでもなかなか吐き出さないときは、動物病院に診てもらうようにしてください。
ホウ酸団子から愛犬を守るためにできること
ホウ酸団子は、愛犬にとってリスクのあるものです。
しかし犬自身はわからないまま、口にして飲み込んでしまうこともあります。
ゴキブリを駆除するために置いているけれど愛犬の事故も防ぎたい・・・そのような場合飼い主はどんな対策が取れるのでしょうか?
一番効果的な方法は、犬の目線にホウ酸団子を置かないことです。
それでも万が一ゴキブリが現れたときにできる対策について見ていきます。
熱湯でゴキブリをやっつける
高熱に弱いというゴキブリの特徴を活用してできるのが、熱湯をかける方法です。
熱湯ということでやけどには細心の注意が必要ですが、薬剤による誤飲や中毒を予防することができます。
洗剤
キッチンに置いてある液体洗剤も、ゴキブリを退治するのに有効です。
液体洗剤を使ってゴキブリを窒息死させることができるので、ペットボトルなど使い捨ての容器に洗剤を入れて用意しておくと、ゴキブリが現れたときに対処できるでしょう。
掃除機で吸い込む
ゴキブリが現れたとき、掃除機ですぐさま吸い込むという方法もあります。
しかし、掃除機のパックの中でゴキブリは生き続けるので、すぐにパックを片付けるのがおすすめです。
また、サイクロン掃除機の場合は吸い込んだときにバラバラになってしまう可能性があるためおすすめできません。
自宅にある掃除機のタイプを確認したうえで、使用するようにしましょう。
冷却スプレー
害虫をやっつけるのに有効な冷却スプレーを吹き付けることも可能です。
ゴキブリが凍っている間に外に放り出す、殺虫成分が含まれているスプレーを吹き付けるといったことも可能です。
殺虫剤をいくつか用意するなかで、冷却スプレーも一緒に常備しておくと安心でしょう。
愛犬がホウ酸団子を誤飲してしまわないように細心の注意を!
自宅でしっかり対策を取っておきたいゴキブリ、その一つにホウ酸団子を置いておく方法があります。
誤飲してしまうと身体に異変が現れたり、早急に対応すべきことが出てきます。
どんな症状が現れているか、どれぐらいの量を食べてしまったかなどを確認し、愛犬の身体を守ってあげましょう。
家の中に犬がいる場合、ゴキブリ対策も慎重に行なうことが大切です。