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世界の愛犬事情を大公開!〜アメリカの法律は厳しいって本当?

世界の愛犬事情を大公開!〜アメリカの法律は厳しいって本当?

日本でもアメリカでもワンちゃんを愛でる気持ちは同じですが、愛犬をとりまく事情は大きく異なるのをご存じでしょうか?動物愛護に厚く訴訟大国のアメリカでは、厳しい法律が多数あり、ペットを粗末に扱う人たちを厳罰に処しています。

今回は、そんなアメリカのペットにまつわる法律についてご紹介しましょう。国が変われば法律もこんなにも変わるのだと驚きの連続です。ぜひ最後までお読みください!

アメリカのペット事情!人気の犬種とは?

アメリカの犬1

アメリカのペット事情でまず気になるのが、どのような犬種が人気なのかという点でしょう。日本ではチワワやトイプードルなどの小型犬が人気ですが、国土の広いアメリカではどうでしょうか?さっそくご覧ください。

1位 ラブラドール・レトリバー

堂々の1位に輝いたのは、ラブラドール・レトリバーです。アメリカのラブラドール・レトリバー人気は圧倒的で、30年連続で1位になるほどの人気ぶりです。アメリカでは体つきのがっしりとした大型犬が好まれる傾向にあり、大型犬でありながらも賢く優しい性格のラブラドール・レトリバーが1位となっています。ちなみに日本では大型犬ですが、アメリカでは中型犬のカテゴリーになります。さすがアメリカですね。

ラブラドール・レトリバーは走るのが速いだけでなく泳ぐのが得意なのも特徴です。

2位 フレンチブルドッグ

近年日本でも人気を集めているフレンチブルドッグが、アメリカで人気の犬種第2位となっています。ここ10年ほどで人気が高まった犬種で、その人気は1位のラブラドール・レトリバーに匹敵するほど注目を集めている話題の犬種です。そのおちゃめな表情と愛嬌のあるしぐさで、アメリカでの人気も高まっています。

3位 ジャーマンシェパード

大型犬が人気のアメリカで3位にランクインしたのが、ジャーマンシェパードです。日本では警察犬としてその賢さを発揮しているのは有名ですよね。その知能が高さから、警察犬、軍犬、護衛犬など、さまざまな場面で使役犬として活躍しています。その賢さと家族を守ろうとする性格から、家庭犬としても私たちの家族の一員になってくれます。

アメリカでは、犬は人間の良きパートナー

日本では、犬を我が子のようにかわいがる飼い主さんが多いですよね。ですが、アメリカで犬はペットではなく「パートナー」と考えている飼い主さんが多いです。犬と出かける感覚は、ペットのお世話ではなく、友人やパートナーと連れだって出かける感覚に近く、愛犬と同じ目線で行動する感覚なのだそうです。

アメリカのペットに関する法律について

アメリカの犬2

ここでは、アメリカのペットに関する法律についてご紹介します。動物愛護の観点から厳しい法律の数々は、日本の近い将来の姿なのかもしれません。

ペットに関する法律①

一部の州においてペットショップでの犬・猫の販売が禁止に

アメリカでは、非人道的な環境で繁殖したペットを販売するパピーミルと呼ばれる悪質なブリーダーの存在がメディアによって明るみになったことにより、動物愛護の観点からペット販売を禁止する法律が2017年カリフォルニア州で初めて制定されました。その後に続、メリーランド州、ワシントン州、ニューヨーク州、メイン州、イリノイ州と、続いて制定されています。

この条例により、ペットショップで犬や猫、ウサギの販売した場合、違反した場合は1回につき最大500ドルの罰金が科せられます。継続して違反したときは、1日につき500ドルの罰金が科せられるようになりました。

ペットに関する法律②

特定犬種規制法(BSL)から犬種非認定のBNLへ移行

2020年4月までに、アメリカ国内の700を超える町や郡において、危険とされる犬種に関して特定犬種規制法(BSL:Breed Specific Legislation)が制定されていました。ピットブルタイプに分類される犬種がこれに該当し、飼育や繁殖に大きな制限が設けられました。地域によっては、飼育すること自体が違反とみなされる場合もあります。

ピットブルタイプとは、具体的に以下の4犬種を指します。

・アメリカンピットブルテリア

・アメリカンスタッフォードシャーテリア

・スタッフォードシャーブルテリア

・アメリカンブリ―

危険とされているものの愛好家が多いのも事実であり、犬種でひとくくりに法を制定し規制することに反対の声も上がっています。

その後、特定犬種規制法から犬種非認定のBNLへと移行し、特定の犬種の飼育を禁止するのではなく、犬ごとに危険な行動をしたことがないか、飼い主は責任を持って飼育できるかなどの点を判断していくという流れになっています。

ペットに関する法律③

ペットを傷つけると第二級動物虐待罪に該当する

故意にペットを傷つけると、第二級動物虐待罪に該当し、2,000ドル以下の罰金または6ヵ月以下の懲役が科せられます。アメリカにおいては軽犯罪がABCの3段階に分けられており、Aが一番重い罪となりますが、第二級動物虐待罪はBクラスに当たるため、ペットを傷つける罪の重さがわかりますよね。

アメリカの動物病院事情

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盲腸の手術で200万円超と、日本に比べて医療費が高いことで知られているアメリカですが、ペットの医療費はどうなのでしょうか。ここでは動物病院事情として、治療費や入院費についてご紹介します。

医療費は日本に比べると高額

日本でも高額に感じる動物病院の費用ですが、アメリカはその何倍も高額です。

アメリカの動物病院は、初診料が150~300ドル(日本円で約2~4万円)、入院をした場合1日に約2,000~3,000ドル程度(日本円で約27~40万円)の費用が発生します。初診料や診察をはじめ入院までとなると、多くのお金を用意しておかなければいけません。

日本より高額なアメリカの動物病院事情ですが、都市部に行くほど費用は高くなりがちです。このように、アメリカでは動物病院の費用がとても高くなっています。

ペットのしつけ方について

犬を自分と同格の存在と考えて、パートナーとして迎え入れるアメリカでは、しつけはどのように行なっているのでしょうか?一般的なしつけの流れやポイントなどについてご紹介します。

多くの人が子犬教室に通わせる

子犬を迎え入れた場合、日本と同じく飼い主には予防接種を受けさせる義務が発生します。すべての予防接種が完了する生後4ヵ月まで外に出るのは控え、予防接種が終わったあとから本格的にトレーニングを始めるのが一般的です。

アメリカでは子犬をしつけ教室に通わせる人が多く、大手または個人経営のドッグスクールやペットショップが運営するスクールなどから、愛犬に合った場所を選びます。基本的なしつけはもちろん、子犬がいろいろな人や犬と接する機会も作り、社会に馴染めるようにしつけてくれます。

様々なことを教えていくなかで、特に重要とされているのが名前を呼ばれたときにすぐに戻ってこられるかという点です。アメリカにはノーリードで自由に走り回れる場所が多くあり、そのような場所で愛犬を呼び戻せるようにすることが大切です。

ペットに関するマナーや決まりについて

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最後に、アメリカにおけるペットに関するマナーや決まりについていくつかまとめていきます。日本とは大きく異なる習慣に、驚く人もいるかもしれません。

犬を車に乗せるときはシートベルト必須

日本でもアメリカでも、人が車に乗るときにシートベルトを着用するのが義務となっています。では、ペットの場合はどうなのでしょうか?

日本で犬を車に乗せるとき、特に決まりはありません。一方アメリカでは、犬を車に乗せるときシートベルトやリードを使って座席に固定する必要があります。州によって決まりの内容が若干異なるため、いくつかご紹介しましょう。

ワシントン州・・・「動物を危険にさらすような運搬を禁止する」という法律のもと、ケージやキャリーにペットを入れておくのが最も安全であるとし、ケージなどが持ち込めない場合はペット用のシートベルトなどを用いることとしています。

カリフォルニア州・・・膝の上に犬を乗せて車の運転をした場合、不注意運転でチケットを切られてしまう恐れがあります。また、小型犬や猫についてはクレートに入れることを推奨しています。

ハワイ州・・・犬を膝の上に乗せて運転、また車内で犬が自由に動ける状態の場合は、罰金の対象になります。動物の安全を第一に考えた法律が制定されています。

家の中であっても24時間以上放置してはいけない

アメリカでは、犬を24時間以上世話せず放置したとみなされた場合、虐待として処罰されます。家の人が留守なのに犬の吠える声が聞こえる、このような場合警察に通報されて逮捕される可能性があります。

日本では長時間愛犬にお留守番させなければならないという状況が起こりがちですが、アメリカでは虐待とみなされ処罰の対象になるのです。

3時間以上リードにつなぎっぱなしにしてはいけない

犬に対する虐待のなかには、リードで長時間つないだままにしておくことも含まれます。ニューヨーク州やカリフォルニア州では、犬を3時間以上リードにつなぎっぱなしであるとわかると、動物虐待とみなし警察に逮捕されてしまいます。

犬が人を噛んだ、もしくは噛まれた場合通報しなければならない

犬が人を噛んだ、また犬に噛まれてしまったときは、警察に通報しなければなりません。これはトラブルを仲裁してもらうためではなく、狂犬病の感染拡大を予防する観点から通報の義務があるのです。また、飼い主の義務として狂犬病の予防接種を犬に受けさせる義務も当然あります。

公共の場での散歩はリードの長さを6フィート以下にする

愛犬との散歩に欠かせないリードですが、アメリカではリードの長さにも法律があります。ニューヨークやロサンゼルスでは、人のいる公の場ではリードを装着するのが義務化されていて、リードの長さは州によって異なりますが、ハワイ州では8フィート(約2.4メートル)以下と決められています。それ以上の長さを見とがめられると罰金刑となります。ハワイ州では、初犯は50ドルの罰金、再犯は最大1,000ドルの罰金または30日の拘留となります。

トイレのマナーについて

日本で愛犬を散歩させるときは、うんちを入れる袋やおしっこを流す水などを携帯するのがマナーですよね。ですが、アメリカでは屋外に設置されているゴミ箱であれば犬のうんちを捨てて良いとされているので、袋もお水も用意する必要がないのだそうです。日本のほうがマナーに厳しい珍しい例ですよね。

アメリカではペットは良きパートナー!それを踏まえた法律やしつけ方、マナーなどが整っている

ペット大国といわれるアメリカのわんちゃん事情についてご紹介しました。国が変われば法律がことなるのは当然ですが、動物愛護の観点から厳しい法律の多さには驚かされました。また機会がありましたら、世界のわんちゃん事情をご紹介しますね。


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